- 赤 ページ6
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「とーもっ」
「ヘッッ、え、だいき…？」
ほんまはもうちょっと見てたかったけど、はよとものこと抱きしめたくって、思わず飛び出した。
「なんで、だいき…？？」
「今日ははやく終わってん、だから内緒でともに会いに来た。」
「とも、俺のドラマみて泣いてたん？」
そう聞くと、みるみる顔を赤くして顔を背けるとも。
「なぁこっち向いてや、俺に会いたかったんちゃうの？会いたいって言うてたやん、」
「ゆ、言うてへん、そんなこと」
「ええ〜〜さっき言うてたって。泣きながら 大毅〜〜会いたい〜〜って」
「言うてへん！！」
顔真っ赤にしながら抵抗しても、説得力ないって。
涙目で言うともがかわいくって仕方なくって、すこし意地悪しちゃう。
「そっか…俺はともに会いたかったのに、」
ともが素直になられへんこと、俺知ってる。
けど久々に会えたんやし、たまにはともから甘えてくれてもええやろ？
「ともは俺に会いたくなかったんやな。ごめん、勝手に来て。俺帰るな？」
悲しそうに言って、ともに背を向け帰ろうとすると、袖をクイッと引っ張られるような感覚。
「ん、どうしたん？とも、」
「…やだ、」
「帰ったら、アカン」
ッッッかっわい〜〜〜〜！！！！！！！
かわいすぎるやろ！！！！！
…アカン俺、抑えろ。ちょっと俺より背低いから上目遣いやし、さっきまで泣いてたから涙目で目潤んでるし、恥ずかしいんか顔は赤いし、可愛いの要素が詰まりすぎて俺の理性がなくなりそうやけど、抑えろ俺。
「なんで、ともは俺に会いたくなかったんやろ？」
「…会いたかった、ずっと会いたかったッ」
「大毅、ずっと忙しそうやったから、会いたいなんか言われへんし…ッ、ドラマ、見たら、キス…してるし、仕事やって分かってるけどッ、俺も最近、大毅とキス、なんかしてへんのに…」
「だいきは、おれのやのに」
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
