- 橙 ページ46
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困り果ててたしげに救いの手、催眠術が解かれたモンチは焦ったようにしげから離れた。
「エッ、ちょ、おれ、なにしてた…！？！！」
黄「さて、洗いざらい話してもらおか？」
撮影、一時休憩。さっきのシーンはどうせカット。あぁまた新しく撮影せなあかんのか … と、とりあえずその前に、こいつらの話を聞くとしようか、とメンバーで寄ってたかって。
「…神ちゃん、話してや」
「なんで俺っ」
「神ちゃんのせいでバレたんやんか！」
「催眠術のせいやもん！」
橙「あぁもうやいやい言うとらんと、ふたり付き合ってんのやろ？」
桃「なんなん、いつからなん！」
興奮してんのかのんちゃんがズンズンとモンチに迫っていくから、モンチめっちゃ焦ってる。
「っちょ、離れぇ！近いねん小瀧！」
桃「なんやねんしげ、急に俺のもん感出してくんなや！」
「俺のもんやもん！ともは俺の！！」
うぉいっ、今まで隠してたんはどこいってん！
しげ、急に独占欲出してきすぎやろっ
他のメンバーにもからかわれて、しげもモンチも真っ赤っけ。ほんまおもろいわ、
「とりあえず、もうバレてもたことはしゃーない。俺とともは付き合ってるから！お前ら、今後ともと近づきすぎんように！特に小瀧！」
桃「いやや〜〜、俺、神ちゃんのサイズ感好きなんやもんッ♪」
そういうと小瀧はモンチのことを後ろから抱きしめた。スッポリ収まるねんなぁ、かわええよな。
桃「な、しげとハグしてもこうはいかへんやろ？神ちゃん、俺にしとかん？」
「〜〜〜！！あほ小瀧！！離れろ！！」
青「しげほんま独占欲強すぎやろ(笑)」
やいやい言うしげと小瀧に挟まれたモンチ、めっちゃ可哀想。
てか催眠術かかってるときはモンチがグイグイ、て感じやったけどやっぱ普段やとこんなもんなんか。
しげが好き好き言うてる感じなんかな、想像通り。そう思いながらまだ噛み付き合ってるふたりを見ていると。
「のんちゃん？」
桃「ん？なに？あ、のんちゃんに乗り換える気になった？♡」
「俺、大毅しかむりやから。ごめんな？」
…とんでもない小悪魔や、この子。
のんちゃんの腕の中からするりと抜け出してしげの腕にギュッと捕まるモンチ。しげの顔は、放心状態。
「な、大毅。今日お家いってもええ？」
「なッ、ぅ、ぁ、もちろんやで！？」
ドギマギしてかみっかみのしげ、余裕そうな小悪魔モンチ。
アァ、こりゃ、ホンマに想像通りやな。
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
