- 黄 ページ40
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落ち着きを取り戻したのんちゃん、少し顔の赤さがマシになった神ちゃん、そして俺でまた話の続き。
黄「んで、断ってもて、なにがあったんよ」
「…俺、3回も断ってん。1回目はまだ優しく許してくれたねんけど、２回目は悲しそうな顔、3回目はちょっと、怒ってた気がして…」
メンバーのソウイウ事情きくの、初めてすぎてちょっと戸惑ってる。けどあんなにも思い詰めてしまうくらいやから、ちゃんと話は聞かんとアカン。
「そのあとから、その、夜の誘いもなくなってもて。…最近、ちゅーとか、そのあたりもしてへん」
…オォ、なんて生々しい。
この2人は俺たちやのんちゃんたちとちがって最近付き合い始めたばかりやから、まだラブラブやとは思ってたけど、こんなことがあったんや。
「何回も断ってもたし、俺、しげに愛想尽かされてしもたんかなぁって…やっぱり、女の子の方がよかったんかな、」
まぁ、それは無いと思うけど。神ちゃんおらへんところでしげがめっちゃ惚気けてんの、神ちゃんは知らんからな。
___ この神ちゃんめっっちゃ可愛くない！？！
___ あぁ、はよ神ちゃんに会いたいな〜〜
あの地獄の惚気タイム、思い出しただけでしんどいわ。
桃「んーーけどさ、おれもそんなんやったで？」
「え、そうなん？」
桃「うん、俺も最初怖くってさぁ、けど、流星はいつまでも待っててくれたよ。愛想尽かすなんて、そんなん絶対ないと思う」
黄「しげは、神ちゃんが覚悟決めるの待ってくれてんちゃうの？」
「ッ、けど、他の、スキンシップもないし…」
黄「それはー、まぁ、わからへんけど」
桃「アッ、ほんならさ、神ちゃんからいってみたらええやん！」
ほんま急に突拍子もないこというからな、うちの最年少は…
神ちゃんは甘え下手やし、いつもしげがリードしてんねやろな、って傍から見ても丸わかり。そんな神ちゃんが、自分からいくやなんて。
「うぅ、けど…」
桃「神ちゃんから動いてみな、いつまで経っても進まんよ！な、とりあえず覚悟決まったらお家行く！それで神ちゃんから誘ってみる！ええか？」
少々強引な気もするけど、これはのんちゃんの作戦に乗るしかないんじゃないかな。
俺も神ちゃんにのんちゃん作戦を推してみて、神ちゃんは渋々頷いた。
「…おれ、がんばってみる」
黄「偉いぞ！よぉ言うた！」
桃「頑張ってなぁ神ちゃん！」
2人の幸せ、心から願ってるで？
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
