- 黄 ページ39
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「…言うても、引かんといてな？」
酔うてるのか、恥ずかしいのか。少し顔を赤らめてそう尋ねる神ちゃん。
引く話って、どんな話やねんな。
黄「引かへんやろ、言うてみって」
「…あの、あのな、」
ポツリ、ポツリと話しだす神ちゃん。んんけどな、なんにも聞こえへんて。いつもの声の大きさはどこいってんな。
桃「なんて？」
黄「のんちゃんそんな圧かけんといてな、話しずらいやろ？」
桃「あぁ、ごめん。んで、神ちゃんなんて？」
圧かかってんねん、デカいから。まぁでも、顔がビッグベイビーの顔やから、怖くはないねんけど。
ってそんなんちゃうから、はよ神ちゃんの話！
「…夜の、ほう」
桃「ん？」
「夜の、その、アレが、」
…何となく察した俺と、全く感じとれてないのんちゃん。
こりゃぁ言いにくいわ、しかもメンバーやし。ごめんやで神ちゃん…
桃「なに、何の話？」
黄「ちょ、もうのんちゃん…！！」
桃「え、なに、淳太はわかってんの？何なん教えてや」
全然わかってくれへんから、神ちゃんの顔はどんどん赤くなってくし。アァのんちゃん連れてきたの、完全に間違いやったな。
黄「だからやなー、そのー…」
「淳太いいよ、俺からちゃんとはなす」
すぅはぁ、と真っ赤っかな顔を落ち着かせるように息を吸ってから、意を決したように話し始めた。
「夜の、その、えっ ちをな？断って、しもて。」
やっとわかったのんちゃんはワナワナと慌てだして、手元にあった酒を一気に煽った。イヤイヤやめてや、潰れんなよ？
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
