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- 緑 ページ25
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｢…ほんまに、好きなんですね。その人のこと｣
大毅さん、いつもと目が違うもん。好き、って、本気で思ってる。
そんなふうに思ってもらえるその人が羨ましいなあ。
そうやって呑気に考えていると、目の前にいる大毅さんがでっっかいため息をついて。
｢…そーゆーとこ、ホンマにッッ！！！｣
｢い、いひゃいっっ、｣
急にキレたかと思ったら、俺のほっぺ摘んでくるし。なんやねんこの人は。
｢ほんっっまに鈍感。あほ、俺の話で、誰のことかわからへんかったん？｣
｢…え、だ、だってそのひと、大毅さんの好きな人でしょ…？？｣
｢だーかーらー、俺の言うたことに全部当てはまんの！！神山しかおらへんやろって！！｣
大毅さんの、言ってることの意味がわからなくて。
さっき大毅さんの言うた特徴を並べてみる。
少し背が低くて、小さい体 … いつも近くにいて、鈍感で …
て、えっっっ！？！！！？
｢もーー、やっと気がついたん？ほんま、好きな子が鈍感すぎたらこっちも嫌やねんで！｣
｢え、へ、なんで…？？｣
大毅さんが、おれを、すき…？？
なかなか状況が読み込めなくて、頭の中がショート寸前。
｢一目惚れや、面接のとき、こっそり見ててん。神山のこと見た瞬間、ビビッときた｣
｢てか、なんなら俺別に男しか無理じゃないから！ずっと女の秘書付けてたし、男の子好きになったんも、神山がはじめて｣
｢手、出せへんかったんも、出し方わからへんし…てか、好きな子のハジメテ、大事にしたいやろ｣
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
