- 緑 ページ24
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恥ずかしくて大毅さんの顔、見られへん。
｢…かみやま、こっちみて？｣
｢、いや、むりです｣
目をギュッと瞑って大毅さんの方を見ないようにしていると、突然唇に何かが触れて。ビックリしてつい目を開けてしもたら、優しい顔で微笑んでる大毅さん。
｢神山は、俺に抱かれたかったってこと？｣
改めて言われると、めっっっちゃくちゃ恥ずいこと言うてるな、俺。ほんまに顔から火出そう。
｢ほほ〜〜、俺がなかなか抱かへんから、もしかして抱かれる側なんじゃないかって？そう思ったから、神山は急に積極的になったわけか、｣
｢全部言わなくていいです！！！｣
｢かみやま、顔真っ赤っかやで？？(笑)｣
｢う、大毅さんが、わるいんです…｣
｢なぁ、かみやま？｣
｢俺、好きな人がおんねんけど、｣
｢…いまさら、その話します？わかってますって、藤井さんですよね、｣
｢逆に、まだそれ言う？今までの話聞いてたらちゃうやん｣
｢じゃあ、だれですか？｣
｢俺の好きな子、俺より身長ちょっとだけ小さくてさ〜〜、いつもほんの少しだけ上目遣いなんの、｣
…何が悲しくて、好きな人の好きな人の話、聞かなきゃならないのか。
ほんとは耳を塞ぎたいけど、大毅さんがあまりにも楽しそうに話すから、聞かないと。
｢いつも俺のいちばん近くにおってくれてさ、そのちっさい体で一生懸命ちょこちょこ動くから、めっちゃかわいいねん｣
｢俺めっちゃアピールしてんねんけど、その子すんごい鈍感で。全然俺の気持ちに気づいてへんかったし、なんならめっちゃ変な勘違いしてるし。｣
なんやソイツ、アホやなホンマに。
大毅さんにアプローチしてもらってるくせに、贅沢なやつ。
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
