- 緑 ページ18
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｢今日は午後から____｣
重岡社長のもとへついて約1週間が経った。
大毅さん( 大毅って呼んでって言われたけど、さすがに無理)は、社長のくせに、5歳児みたいな人で。
良くおちゃらけては副社長である中間さんに怒られていた。
｢オイしげっっ、お前また営業の新人にキツゥ言うたやろ！辞められたらどうすんねん人手足りてへんのやぞ！｣
｢え〜〜、やっておれ、オンナに興味無いねんもん。やのになんか色目使って来るし、ダルいって｣
どうやら本当に男にしか興味が無いらしく、俺が配属されたのもたまたまではなく大毅さんが気に入ったから、らしい。
｢それにおれには神山がおるしな〜〜、な？｣
｢ハッ、え、何言うてるんですかッッ！！｣
そして、大毅さんは、ズルい。
いつもふざけているくせに、たまに見せる男の顔は、ものすごくかっこよくて。
俺はずっと、女の人の相手しかやってこなかったのに。
大毅さんが俺をまるで彼女のように扱うから、俺もすぐ受け身になってしまう。それに、大毅さんに優しくされると、なんだか胸が苦しいんだ。
｢はあ…もうとりあえず、これ以上辞めさせんなよ。あ、神ちゃん今日の打ち合わせ、神ちゃんも来てや｣
｢はい、わかりました｣
ハアアもう淳太、ほんまだるいわ なんてソファに寝転びながら嘆く大毅さんを横目に、今日の打ち合わせの内容に目を通す。
…そして、大毅さんは不思議だ。
大毅さんと目が合った。そして手招きされて。
大毅さんの目線と合わせると、交わされる口付け。
んフフ、と笑うと大毅さんはとても満足気。
｢さっっ、きょうも頑張るかぁ！！｣
大毅さんは、それ以上、手を出してこない。
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作者名：ル | 作成日時：2022年10月10日 12時
