5話 ページ6
tn side
…何故か手を繋いで後輩と歩いているワイ。
幹部たちならともかく一般兵が見たらドン引きやろなぁ……
『廊下ながすぎやー！この軍無駄にでかいねん！』
tn｢はいはい｣
この大きい子供……Aは1人で行動することが怖いらしく、あまり1人で行動したがらない。
普段の幹部(特にコネシマやロボロ)なら、｢ああそう、頑張れ｣程度に済ませていたのだろうが、ほとんどの幹部はAの過去を知っているからか、彼を突き放そうとは考えない。
『ゾムとの訓練なー！ゾム絶対模擬戦やろうぜとから言ってくるやん？俺勝てへんから嫌なんよ〜雨降れまじで』
きっと皆この笑顔を守らないといけないと何となく思うからやろな……何となく気持ちわかるわぁなんて思いながらもう一度Aの頭を撫でようとすると、今度は拒まれてしまった。
『だぁかぁらぁ！俺成人してるんやで！？対等な大人やん子供扱いせんといてやぁ〜』
tn｢おん、すまんすまん｣
子供扱いはもうせんから、と言って適当に流そうと思っていたのだか、俺は止まった。不意にAの放つオーラが変わったのだ。しっかりとした、グルッペンのような、しかしどこか奴より抜けていて親しみやすいオーラに。
『……』
ピリッとした空気の中、俺は心の中で何かを察しながらAを見る。…想像通り、Aの視線の先には一般兵が居た。
一般兵は少し脅えながら、そしてしっかりと｢お疲れ様です！｣と挨拶をする。体格から見て恐らくコネシマかシャオロンの隊のものだろう。
俺が軽く挨拶をすると、横からは、"いつもの"Aの声がした。
『あぁ、お疲れ様。この後も訓練頑張りや』
いつもとは違う凛とした、少し低く落ち着いた声。
……また演技しとるわぁ
一般兵は｢ありがとうございます！｣とだけ言うと小走りで去っていった。それと同時にAからはいつものだらしないため息が聞こえる
『はひぃ〜！ビビったぁぁぁ！！一般兵なんでこんな時間にここ通っとんねん、姿見えた瞬間心臓止まるかと思ったやん』
tn｢その割にはしっかり演技出来とったやん。一般兵超ビビっとったで｣
『俺の方が絶対ビビっとったー！あの一般兵、幹部をビビらせるなんて素質あるでまじで、俺より適任とちゃうか？まぁ絶対立場譲らんけどな！』
じゃあその演技やめたらええやんなんて思ったが口には出さない。
代わりにこの詐欺師野郎めと呟くと、『心外やぁ』とAは笑うのだった
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やのせ(プロフ) - 碧さん» 更新めっちゃ遅いのに見ていただいてありがとうございます〜！！！そう言って頂けると頑張れる……！用事押しのけてでも頑張ります(？) (2021年3月27日 8時) (
レス) id: a656f6de27 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - あっめっちゃ続き気になります！ 更新頑張ってください (2021年3月25日 14時) (レス) id: 83cb21b3f5 (このIDを非表示/違反報告)
やのせ(プロフ) - すみれいんさん» 今気付きました！！すみません〜！！好きって言っていただいて嬉しいです……！これかはも頑張っていくので良ければよろしくお願いします(`・ω・´)ゞビシッ!! (2021年2月22日 12時) (レス) id: a656f6de27 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 好きです。待ってます。待てます。頑張ってください！ (2020年11月24日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
やのせ(プロフ) - ブラウンさん» めっちゃ嬉しいですモチベ上がります！(*´∇｀*)夜しか……それはいけませんね！昼も寝ましょう((更新頑張ります！これかもこの作品をよろしくお願いしますね〜！ (2020年10月12日 6時) (レス) id: a656f6de27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やのせ | 作成日時：2020年7月27日 19時
