つれがヒモでして [青] (ページ21)

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ヒモ男21 ページ21

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中田「もう流星は私と結婚も考えてくれてるのよ？こんなオバサンと笑」

中田「ほんと流星っていい人よ？優しくてかっこよくて...なんでも出来ちゃう」

中田「あら、ごめんなさい？元カノの前でこんな話...」

わざとらしい...なにこの性格の悪さ

中田「ありがと、今日も美味しかったわ」

あの日のようにまた、1万円を置いて帰って行ったあの女

ｶﾗﾝｶﾗﾝ))

重岡「Aちゃん...大丈夫？」

「あ、大、丈夫です...」

わかりやすい嘘だ...

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯ))

重岡「うわ、タイミング...」

重岡さんのスマホが鳴った

そしてそのまま重岡さんは外へ出て帰ってくることは無かった

話して欲しかったなぁ...流星のこと

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流星からの連絡も無視してもう1週間

もう中田さんとイチャイチャしちゃったりして...

なんて考えながら実家に帰ろうとしたら

「な...んで」

藤井「A...ｯ!!」

ｷﾞｭｯ)))

勢いよく私のことを抱き締める流星

「なんで...ｯいるのよｯ...」

藤井「もう全部...終わったからｯ」

「全部って...なによｯ」

藤井「ちゃんと話すから、俺らの家に帰ろうや」

私の目をを見てそういう彼

やっぱり何か隠してたんだ

中田さんと関わってたのはそのためなの？

「でも、あたしは流星の元カノ...」

藤井「元カノ!?誰が言うたんそんなこと」

被せてくるように聞いてきた流星

あ、中田さんの嘘か...

いつもの私なら、確実に見破れた嘘だったんだよね

でも、こんな状態の私にはそんなこと冷静に判断できないよ

「その、流星の隣にいた人から聞いたから...」

藤井「いらん心配やなぁ笑

はい、とりあえず帰る」

私の腕をひき、そのまま自分のポケットへ

すんごくあったかいななんて思ってたら肌じゃない感覚

あ、カイロね...

左手は自分のポケットであんま暖かくないけど

右手だけは、すんごく暖かい

久々の温もりな気がした