ヒモ男3 ページ3
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「ね、ねぇ!お兄さん?起きましょっ!」
と、体を揺らせば下がっていた頭が少し上がり閉じていた目が開いた
藤井「ん...?」
よく見れば顔が整ったイケメンさん
思わず見とれてしまっていて
藤井「お姉さん、俺の事見すぎやで?笑」
「あ...ごめんなさい...その見とれちゃって」
藤井「見とれてしもたん?」
「あっ、いや別になんでもないですッ!」
思わず正直に答えちゃった
「そ、それより、なんでこんな所で眠ってるんですか?家に帰らないんですか?」
藤井「帰る家がないねん...両親も早死して俺は祖父母に育てられてちゃんと会社に就職したけどつい先月、リストラされて貯金も底を尽きマンションも追い出された。それだけの事やで?」
と、悲しげに笑いながらそういった彼
藤井「ごめんな?お姉さん、仕事帰りやのにわざわざこんな俺なんかを起こしてくれて...
公園でも探しにいくわ。
おやすみなさい」
立ち上がって、よろよろと歩き始めた彼
私はそんな彼を見捨てることが出来なかった
「ちょっと待って!あなたが次の仕事が見つかるまで...あたしの家に来ていいよ?」
藤井「はぁ?お姉さんそれ本気か?」
「ほ、本気よ?」
恐らく世間の人はこんなトンチンカンなことを言ってる私を馬鹿にするだろうし、今提案していることを止めさせようとするだろう
藤井「お姉さん、俺男やで?もしお姉さんの家に上がり込んだりしたら何しでかすか...」
当の本人ですら、私が言ってることに対して危険だと言ってる
だけど、私は思ったの
「でも、あなたは私に何もしないと思うの。女の勘ってやつよ?」
と言ってみれば
藤井「なんやねんそれ笑」
と、笑ってくれた
そのクシャッとした笑顔とその瞳
その無垢な瞳が、私をこういう考えにさせたの
「で、どうする?こんな寒い中で1人寂しく公園で夜を過ごすのか、私に着いてきて暖かい家に上がり込み次の仕事を見つけるのか。
どうするの?」
彼は頭をかき、私に近づき
藤井「じゃあお姉さん。お世話になってもええですか?」
これが彼との出会いで、始まりでもある。
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ポテトん(プロフ) - しらたまさん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね笑 (2019年2月8日 22時) (レス) id: b37868c1f9 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 更新楽しみにしてます(´;ω;`) (2019年2月5日 23時) (レス) id: 04ec2ee818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポテトん | 作成日時:2019年1月7日 22時