つれがヒモでして [青] (ページ11)

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ヒモ男11 ページ11

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流星が働き始めてもう3ヶ月が経ったある日のこと

桐山「あれ、なんで流星こんな所におるんやろ...」

桐山さんのぼそっとこぼした一言を拾い聞き

「どこですかｯ!?」

って、窓の向こうを見れば黒いコートにサングラスを身にまとった高身長が

「あ、あれ流星ですよね...」

桐山「絶対そうやろ...ほんまあいつ何してるんやろ」

いつもならこの時間は会社にいるはずなんだけど

「ちょ、ちょっと跡つけてもいいですか？」

桐山「お、おういってらっしゃい」

あまりにも不自然な格好で何をしているのか気になったから尾行することに

なにか、危険なことにでも手を出してないだろうか

ほんとに心配......

マスクをつけて、足元を見ながら後をつける

でも、だんだん足取りが早くなって最終的に走り出した

「え？うっそｯ!!」

って、曲がり角を曲がったら見失ってて

「あぁぁぁ...バレたかなぁ?」

藤井「バレバレにも程があるで？笑」

って後ろから流星が現れた

「ちょ、ちょっと聞きたいんだけど!!」

藤井「Aが今聞きたいことに関しては俺は答える気ないで？」

「な、なんでよ...だ、だってその格好」

藤井「今はAを巻き込めへんから、な？」

巻き込めないって...なんか危ないことでもしてるの？

働くって嘘ついてまで？

「この質問にだけは答えてよ。
ちゃんと、あたしが働いてたあの会社で働いてるの？」

恐る恐る聞けば

藤井「ちゃんと給料もろてます。そこは安心しとき」

って頭を撫でてどこかに行ってしまった

ねぇ、流星

前働いてたあの会社で何をされたの？

なにが流星をこんなことをさせてるの？

分からないよ、私には