60. グッドモーニング ページ10
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あんなに怒ったくせにジョンウの魔法のキスで一瞬にしてご機嫌になった私。
わたしって、ほんと簡単なやつ。
でもいいの。
顔も体も人気も全部負けてるけど、それでもたった今、現時点でジョンウは私の横にいて私の彼氏だもん。
ちょっとだけボラムちゃんに対する優越感。
「ちゅーしたから歯磨きしなくちゃ…」
「俺が汚いみたいな言い方しないで！」
「そうは言ってない！…ねえ、ジョンウ」
「なに！」
「本当にごめんね」
「これからの態度を見て許すか決めます」
いつもの日常が戻ってくる感覚。
結局2人仲良くもう一度歯を磨いて、さっきまで1人だった布団に2人で潜り込む。
安心感でいつもは寝つきの悪い私が先に眠ってしまって、次に覚ますと外は完全に明るくなっていた。
「…目覚まし！！かけてない！！」
心臓が止まる勢い。とっさに壁の時計を見ると、
ちょうど短針と長針がまっすぐ6と12に伸びている。時刻は6時ぴったり。
「…んんん」
あと2時間くらいしたら、2人とも家を出なくちゃいけない。
私の大声に気付きもせずすやすやと眠るジョンウを起こさないように、そっとベットから抜け出て部屋のカーテンを開けてみた。
外はどん曇り。曇天中の曇天。
それでもなんだか幸せな気がして、珍しく2人分の朝ごはんを作ろうという気分になる。
別に私だって、何も作れない訳ではないもん。
自信はないけど。
適当に切った野菜をスープにしてみて、パンと目玉焼きを同時に焼く。私だって、ほんとはやればできる。
簡単すぎてあっという間に完成したおしゃれとは言えない朝ごはんの写真を撮ってお母さんに送ってから、寝室にジョンウを呼びに行った。
「ジョンウ、おはよう」
「…」
「あーさでーーす」
「…んん…いまなんじ」
「6時半」
「はや…」
起きないなあ。血圧低めの彼は、人より寝起きが悪い。
「おーきーてー」
「…」
「あーあ、料理下手な私が一生懸命朝ごはん作ったのに…いいよ、冷める前に私が2人分食べるから」
起きろ起きろ、と念じながらそう言うと、ばさあ！っとジョンウは勢いよく布団をめくって起き上がる。
ほーら起きれるじゃん。
「たべる！」
こういうとき、ジョンウってほんとにいい子に育ってるなあと思う。人をいい気分にさせる天才。
彼は私の何でもない料理をおいしいおいしいと平らげて、着替えをしに部屋に戻っていった。
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もゆ - 神作品の記念すべき400票目の投票をさせていただきました…！2作品分？一気に読んだのですがもう、他ペンの私から見てもジョンウってこういうあったかい人やんね〜っていう謎の共感?!というか人柄が綺麗に表現されてて感動しました！ありがとうございました！！ (2021年5月21日 0時) (
レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
Sar - やっぱり天才です(涙) (2021年5月10日 16時) (レス) id: 3eb67c9a03 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしてしまいました！(笑)結末まで可愛いのがさすがキムジョンウ！ってなりました！！キュンキュンもありモヤモヤもあり…でもキュンキュンさせてくれる素敵なお話でした！どうか結婚まで…と続編を希望してます！笑笑 (2021年4月29日 21時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - ろんさん» ろんさまお返事遅くなって申し訳ありません(TT) その一言が頂けたことが最高にうれしいです…楽しんで頂けたなら本当に良かったです。読んでくださってありがとうございました(TT) (2021年4月21日 21時) (レス) id: 86d42c940d (このIDを非表示/違反報告)
ろん - 凄いきゅんきゅんしました（しあわせ） (2021年4月9日 20時) (レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年12月18日 12時
