42. わたしは ページ42
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「…あのさあ」
「…な、何よ」
「俺はね、さっきからボラムが泣いてないのにも俺のこと好きとかいうくだらない嘘にも気付いてる」
「嘘なんかじゃ」
「嘘だよ。だって付き合ってたとき一回でも俺に好きって言った？俺は本当に好きだったから戻って来てくれるかなってボラムが浮気する度に許した、怒りたい心殺して」
「…」
「都合のいい、呼べば子犬みたいにしっぽ振って飛びつく男が欲しかったんでしょ、別に俺じゃなくてもよかったんだよね？」
「…」
「でもモモは違うよ。好きとはたまにしか言ってくれないけど…でもそれでもああちゃんと俺のこと好きなんだなって、言葉じゃないとこで伝えてくれる。ね、モモ」
「…んんと、ああ、はい」
ジョンウが声ちいさ、と笑った瞬間、
ボラムちゃんの怒りの矛先は私に変わった。
興奮気味に私を指差して口を開く。
「モモさんは？本当にオッパのこと好きなんですか？」
「…あたりま」
「じゃあ何でここ1ヶ月シューシーオッパと残業してたんですか？シューシーオッパといる時のモモさん、女の子って感じでとっても可愛かったですよ？」
「…」
「モモさんだって私と同じじゃないんですか？」
ひ、開き直った…
ボラムちゃんってすごいなあ。
「私と同じで、オッパが自分に従順だからからかってたんですよね？好きでもないくせに酷いです…」
…なんで、
なんでそんな言われ方しなきゃいけないの。
「私は…」
「なんですか？言い返せないってことはそういうことですよね？認めて謝った方がいいですよ」
ジョンウの目の前でこんなこと言って引かれたらどうしよう、だけど。
「私はジョンウがジョンウだから好きなだけ。
確かにジョンウは『私のこと本当に好きでいてくれるんだな』って思わせてくれる人だけど、私は自分の承認欲求を満たすために一緒にいるわけじゃない」
「…」
「私がジョンウを幸せにしたいから。ジョンウがもし私といるよりもボラムちゃんといた方が幸せになれるなら私は迷わず別れられる、
それくらいジョンウの幸せを願ってる、いつもいつも」
さっきまで別れてあげないとか思ってたくせに。
でもいい。これも本心だ。
「…モモ」
「私は…私はあんたなんかよりずっとずっとジョンウを大切にできる自信がある、ジョンウがいない世界なんていらない！以上！」
私が言い切ると、ぶふふ…と、堪えきれないみたいにジョンウが笑った。
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もゆ - 神作品の記念すべき400票目の投票をさせていただきました…！2作品分？一気に読んだのですがもう、他ペンの私から見てもジョンウってこういうあったかい人やんね〜っていう謎の共感?!というか人柄が綺麗に表現されてて感動しました！ありがとうございました！！ (2021年5月21日 0時) (
レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
Sar - やっぱり天才です(涙) (2021年5月10日 16時) (レス) id: 3eb67c9a03 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしてしまいました！(笑)結末まで可愛いのがさすがキムジョンウ！ってなりました！！キュンキュンもありモヤモヤもあり…でもキュンキュンさせてくれる素敵なお話でした！どうか結婚まで…と続編を希望してます！笑笑 (2021年4月29日 21時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - ろんさん» ろんさまお返事遅くなって申し訳ありません(TT) その一言が頂けたことが最高にうれしいです…楽しんで頂けたなら本当に良かったです。読んでくださってありがとうございました(TT) (2021年4月21日 21時) (レス) id: 86d42c940d (このIDを非表示/違反報告)
ろん - 凄いきゅんきゅんしました（しあわせ） (2021年4月9日 20時) (レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年12月18日 12時
