87. 非日常 ページ37
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その後すぐにマンションに到着して、別々に部屋に入って寝る支度をする。
泣き腫らした目でシャワーをして部屋着に着替えていたら、さっきジョンウが 30分後に行くね と言っていたのを思い出した。
私、ジョンウのお家あんまり行ってない。
ジョンウがいつも私の家に来て、嬉しいのに「仕方ないなあ」って言いながら眠るのが恒例になって、
特別用がなければほとんどお邪魔したことがなかった。
たまには、ジョンウのベッドで寝てやろう。
最近は別々の部屋に寝ていたから一緒に寝るのは久しぶりで、ソワソワしながら家を出る。
今までちゃんと好きってこと言えてなかった分、うざい離れて！って言われるまでそばにいなくちゃ。
たまには甘えようとジョンウの部屋に押しかける。
ピンポンを鳴らして少し待ってから、
玄関を開けたジョンウに力いっぱい抱きついた。
「わ、モモどうしたの」
「寒かった、もっと早く開けてよ」
「だから俺が行ってんじゃんいつも、本当に何事？突然」
「だめなの？」
「何が？」
「私が…私がこうやって抱きついたり甘えたりしたらダメなの？…こんなに大好きなのに」
こ、こんなに大好きなのに…だって。
私何言ってんの？
こんなの私じゃない！
やっぱり無理だ！
ふと冷静になって、恥ずかしくなって体を離そうとしたらぐ！と抱き寄せられて離れられない。
「離して、分かったから」
「…」
「ごめんやっぱ私おかしいよね、泣きすぎて脳の水分も飛んだ、おやす」
「ダメじゃないよ、モモ」
「え…？あ、ちょっと」
ふわっと体が宙に浮いて、寝室に連れ込まれる。
「まって、それは待って」
「やだ」
「やだじゃないって…！」
がちゃん！と私を抱えたまま器用にドアを開けて、
半分投げるみたいに私をベッドに放る。
「待て、ジョンウ、待てだよ」
「やだ、無理」
ジョンウの影が重なって、ジョンウのさらさらの髪が重力に負けて私の頬に触れる。
これは違う。これは、これだけは違う。
「モモはじめて？」
「…」
「初めてなの？」
「いや…初めてじゃないです」
「じゃあ何で黙ったの！俺のこと騙したの？！」
「何が！黙っただけでしょ！」
「誰としたの、最後」
「え…？」
「誰としたのって」
「…も、元カレ」
はあああああ、と大きなため息をついてぐ、とさらに顔を私に近付けるジョンウ。
「さいあく。俺で記録ストップ、もうだれともしないで」
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もゆ - 神作品の記念すべき400票目の投票をさせていただきました…！2作品分？一気に読んだのですがもう、他ペンの私から見てもジョンウってこういうあったかい人やんね〜っていう謎の共感?!というか人柄が綺麗に表現されてて感動しました！ありがとうございました！！ (2021年5月21日 0時) (
レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
Sar - やっぱり天才です(涙) (2021年5月10日 16時) (レス) id: 3eb67c9a03 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしてしまいました！(笑)結末まで可愛いのがさすがキムジョンウ！ってなりました！！キュンキュンもありモヤモヤもあり…でもキュンキュンさせてくれる素敵なお話でした！どうか結婚まで…と続編を希望してます！笑笑 (2021年4月29日 21時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - ろんさん» ろんさまお返事遅くなって申し訳ありません(TT) その一言が頂けたことが最高にうれしいです…楽しんで頂けたなら本当に良かったです。読んでくださってありがとうございました(TT) (2021年4月21日 21時) (レス) id: 86d42c940d (このIDを非表示/違反報告)
ろん - 凄いきゅんきゅんしました（しあわせ） (2021年4月9日 20時) (レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年12月18日 12時
