78. ウィズシューシー ページ29
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それからシューシーは毎日、シューシーが壊れないか心配になるくらい、いつもの何倍も明るく振る舞ってくれた。
「モモ！めし！」
「あ、うん」
って毎日ご飯に誘ってくれたり、
「今日俺残業〜」
「そっか、大変だね」
「モモも残る？一緒にやろ」
「えっやだ…」
「ノーノー、仕事は2人でやったほうが早い」
って言いながら、私に自分の仕事を半分手伝わせたり。
シューシーは、その人懐っこさと明るさと圧倒的顔面でフロア中を虜にしてるくせに、
何故か私の前ではお兄ちゃんっぽい。
人懐っこい！って感じでは、ない。
残業のときは必ず車で送ってくれて、そこでまた馬鹿みたいに私が泣いて、鼻！と言いながらティッシュを渡してくれるめちゃくちゃ良い人。
そして当の私は、ジョンウとの別れから全力で逃げることに舵を切った。
ジョンウに会いたくない。
だって会ったら別れようって言われるもん。
朝はフロアで一番なんじゃないかくらいに出勤して、
帰りはテイルさんやシューシーを手伝って一番最後まで残る。
ジョンウが残りそうなときは私が一番最初くらいに猛ダッシュで帰って、
下手に鉢合わせないようにコンビニやスーパーは帰り道に寄るだけ。
そんな毎日が3週間くらい続いて、そろそろ私もこの生活に慣れてきたという頃だった。
今日は金曜日。
金曜ということは私はシューシーと居残りデーなので、コンビニに行って夜ご飯を買って、帰らずにフロアに戻ってきて仕事。
よりによってなんで金曜なの？意味分かんない。
フロアには誰もいない。
当然。だって金曜日だもん。
お隣のシューシーは相変わらず資料と画面を見比べては
は？意味わかんねーよ！とか言いながら頑張ってる。
おつかれさまの意味も込めて給湯室でコーヒーを淹れてシューシーのデスクに置くと、彼は私に向かってふふんと笑った。
「ねーこれ分かんねー」
「どれ？」
「前年比のとこ」
「あー…」
これはね。
こうして、横にずらしたら分かりやすいよ。
Excel使ったら数字はすぐに出せるから…
「…聞いてんの？」
「きーてるきーてる」
「嘘だね」
「聞いてるっつーの！」
「シューシーまた0いっこ足りないし」
あ、マジじゃん。
(笑)が付きそうな笑い方でカチカチと直して、
「ん！おわった！」
と大きく伸びをして、そのまま口を開いた。
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もゆ - 神作品の記念すべき400票目の投票をさせていただきました…！2作品分？一気に読んだのですがもう、他ペンの私から見てもジョンウってこういうあったかい人やんね〜っていう謎の共感?!というか人柄が綺麗に表現されてて感動しました！ありがとうございました！！ (2021年5月21日 0時) (
レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
Sar - やっぱり天才です(涙) (2021年5月10日 16時) (レス) id: 3eb67c9a03 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしてしまいました！(笑)結末まで可愛いのがさすがキムジョンウ！ってなりました！！キュンキュンもありモヤモヤもあり…でもキュンキュンさせてくれる素敵なお話でした！どうか結婚まで…と続編を希望してます！笑笑 (2021年4月29日 21時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - ろんさん» ろんさまお返事遅くなって申し訳ありません(TT) その一言が頂けたことが最高にうれしいです…楽しんで頂けたなら本当に良かったです。読んでくださってありがとうございました(TT) (2021年4月21日 21時) (レス) id: 86d42c940d (このIDを非表示/違反報告)
ろん - 凄いきゅんきゅんしました（しあわせ） (2021年4月9日 20時) (レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年12月18日 12時
