51. スタートライン ページ1
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キムジョンウと、わたくし、モモ。
晴れて付き合い出した私たち。
社内恋愛は禁止されていないけれど、女性社員からの目のことも考えて、黙ってやり過ごす毎日。
私が絶対に秘密にしろと馬乗りになって刷り込んだおかげで、ジョンウも理解してくれて黙ってくれている。
私、そんなに怖かった？ごめんね。
会社の最寄りまで一緒に行っても、ちょっと時間差で入ってカモフラージュしたり。
会社では家の話をしないようにしたり。
今日も、いつものように用心生活。
「テイルさんすみません、資料の確認終わりました」
「あー、ありがとうございます、助かる」
「いえいえ」
「あ。ついでにこれジョンウに渡しておいて」
「分かりました」
テイルさんだけはことの成り行きを知っているけれど、優しさで黙ってくれている。
そうやってコツコツ積み上げてきた、私たちの鉄壁。
ジェンガを組み立てるみたいに、慎重に慎重に作ってきた。
なのに。
私たちが2人で並べてきたジェンガを倒したのは、ジョンウ張本人だった。
ジョンウが出張から帰ってきて、隣にジョンウがいる日常が戻ってきて、だいたい1ヶ月。
この間、1か月記念だなんていってチキンを買って帰ってきた記憶がある。
高いレストランよりもお家でゆっくりしたい派のわたしにとっては、とっても嬉しかった。
と、同時に。新しく、経理から女性が異動してきた。
名前は、確か、チョン ボラム？
とっても綺麗で、年下なのにとても…なんていうか、セクシーな感じの子。
今日も朝化粧室でばったりあったとき、「モモさ〜ん！」なんて呼ばれてとっても気分が良かった。
いい子だなあ。可愛くて、愛想もよくて。
ボラムちゃんがいるだけで、海外事業部がもっと華やかになるし。
なんて余計なことを思いながら、今日も目の前のタスクをこなしていく。
「モモ、休憩だよ。お昼行かない？」
女の先輩が声を掛けてくれて、私はやっとパソコンから解放されて休憩を取ることになった。
「先輩、お手洗い行ってくるので、先降りてて下さい」
「了解。逃げないでよ」
「逃げませんよ〜お腹空いてるのに」
笑いながら先輩と別れて、一つ下の階のお手洗いを使おうと非常階段を開けたとき。
「ジョンウオッパ、ずっと連絡しなくてごめんなさい、不安にさせてごめんなさい」
あ、私、やらかした？
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もゆ - 神作品の記念すべき400票目の投票をさせていただきました…！2作品分？一気に読んだのですがもう、他ペンの私から見てもジョンウってこういうあったかい人やんね〜っていう謎の共感?!というか人柄が綺麗に表現されてて感動しました！ありがとうございました！！ (2021年5月21日 0時) (
レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
Sar - やっぱり天才です(涙) (2021年5月10日 16時) (レス) id: 3eb67c9a03 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしてしまいました！(笑)結末まで可愛いのがさすがキムジョンウ！ってなりました！！キュンキュンもありモヤモヤもあり…でもキュンキュンさせてくれる素敵なお話でした！どうか結婚まで…と続編を希望してます！笑笑 (2021年4月29日 21時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - ろんさん» ろんさまお返事遅くなって申し訳ありません(TT) その一言が頂けたことが最高にうれしいです…楽しんで頂けたなら本当に良かったです。読んでくださってありがとうございました(TT) (2021年4月21日 21時) (レス) id: 86d42c940d (このIDを非表示/違反報告)
ろん - 凄いきゅんきゅんしました（しあわせ） (2021年4月9日 20時) (レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年12月18日 12時
