77. 内緒の話 ページ27
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「…どういうこと？」
なんで知ってるの？
ボラムちゃん？
私とジョンウは何も言ってないし、
ボラムちゃんだって確信ないのにわざわざ言わないはずなのに。
イエスもノーも言えないでだんまり。
「4人で昼休憩行ってから、ため息ばっか。話しかけても聞こえてるんだか聞こえてないんだか分かんねー返事しかしないの」
「…」
「あいつもあいつで変な感じ。元気ないし。キムジョンウとモモ、何かあったとしか思えない！」
シューシーになら、言ってもいいかなあ。
なんでもいいから一旦誰かに聞いてほしかった。
私の貧弱なメンタルはボロボロに崩れているのに、自分で決めたルールのせいで誰にも言えなくて、昨日まではただ抱え込むしかなかったけど。
「…あのね」
「ん」
「誰にも言わないでね」
「ん」
「私、ジョンウと付き合ってた…いや、る んだけど」
「さっき言った」
「ジョンウ、他の女の子家に連れこんでた」
「は？」
「連れこんでたって言うと語弊があるけど…たまたまジョンウの家の前を通ったら、中から他の女の子が出てきた」
「連れこんでんじゃん」
すん、と一呼吸置いて、考える。
悲観的になるのは、もうくせになってしまった。
「私しか、好きじゃなかったのかな」
「…」
「両想いで楽しいねって思ってたの、私だけだった」
「それで泣いてんの？ここ最近」
シューシーの前では泣いてないのになんで分かるんだろう。
つーんと鼻の奥が痛んで、急いでお茶を飲んで誤魔化す。
「…シューシーがさ、寂しくてって連絡してきた日」
「昨日」
「死ぬほど泣いた。死ぬんじゃないかと思った。今も泣けって言われたら泣ける」
「じゃ泣け！どうぞ！」
「ほんと最低」
アハハハ！ゴメンって！なんて楽しそうだけど、こっちは全然楽しくない。ほんと死にそう。泣きそう。
「…ほんとにそれどころじゃないんだってば」
「あいつのこと一回忘れれば」
「え？」
「忘れて、楽しいことだけ考える！」
「…」
「しんどいって考えるからしんどいんだろ、忘れればこっちのもん」
「…あのねシューシー、うれしいんだけ」
「俺にまかせとけば」
「え？」
「知ってた？俺そういうのめっちゃ得意」
そう言って、早く食わないと時間ねーよ、と私を急かした。
シューシーが私にどんなことをしてくれるのかなんて検討もつかないけど、言われたとおり忘れることにしてみよう。
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もゆ - 神作品の記念すべき400票目の投票をさせていただきました…！2作品分？一気に読んだのですがもう、他ペンの私から見てもジョンウってこういうあったかい人やんね〜っていう謎の共感?!というか人柄が綺麗に表現されてて感動しました！ありがとうございました！！ (2021年5月21日 0時) (
レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
Sar - やっぱり天才です(涙) (2021年5月10日 16時) (レス) id: 3eb67c9a03 (このIDを非表示/違反報告)
peko(プロフ) - はじめまして！面白くて一気読みしてしまいました！(笑)結末まで可愛いのがさすがキムジョンウ！ってなりました！！キュンキュンもありモヤモヤもあり…でもキュンキュンさせてくれる素敵なお話でした！どうか結婚まで…と続編を希望してます！笑笑 (2021年4月29日 21時) (レス) id: a8c9f227dd (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - ろんさん» ろんさまお返事遅くなって申し訳ありません(TT) その一言が頂けたことが最高にうれしいです…楽しんで頂けたなら本当に良かったです。読んでくださってありがとうございました(TT) (2021年4月21日 21時) (レス) id: 86d42c940d (このIDを非表示/違反報告)
ろん - 凄いきゅんきゅんしました（しあわせ） (2021年4月9日 20時) (レス) id: 687bfe2f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年12月18日 12時
