spin-off 6-2 ページ42
.
「…」
え？私なんかまずいこと言った？
まだ名前しか言ってないけど？
ドンヒョクは冷蔵庫から飲み物を取り出して勝手に飲んでる。勝手じゃないか、ドンヒョクの家なのに。
「あ、あの…」
「かわいい！！！ドンヒョクあんたこんな可愛い子と付き合ってたの？！」
「え？」
「お洋服もほんと素敵ね、ドンヒョクと長いのよね？なかなか挨拶できなくてごめんなさいね〜連れてこいって言うのに全然聞かなくて…」
「ああ、いえいえ、あのこれ、ご家族で召し上がってくださ…」
「も〜モモちゃん礼儀までなってるのね、ドンヒョクになんてもったいない…」
ドンヒョクのお母様は、ドンヒョクを産むだけあってとっても美人。
なのにこうやってすごく気さくに話しかけてくれて、最初は何かと思ったけど素敵な人だ。
「母さんモモが困ってるだろ」
「何よいいじゃないのねえちょっとくらい！」
「じゃ、もう紹介したから連れてく」
「ドンヒョクの部屋、汚いけどゆっくりして行ってね」
「あは…はい…」
そういうとドンヒョクのお母様は「もう行かなくちゃ！」と言いながら家を出る支度を始めた。
久しぶりにドンヒョクの部屋に入っていつも座る位置に座ってみると、なんだかいろいろ思い出す。
受験期とか、大学の定期テスト前とか、なんでもない日も、初めての日も。
初めて会ったときは高校生だったのに、私もう社会人になるんだなあ。
なんだかしみじみしてしまう。
「モモ」
「はい？」
「おいで」
「…何、怖いな」
「おいでって、いいから」
疑いながらゆっくりとドンヒョクのいるベッドに近付いてみると、
あと少しのところで腕をぐっと引っ張られてそのままドンヒョクの上に雪崩れ込んでしまった。
「ちょっと引っ張」
「うわーモモちゃん大胆」
「最低…」
「もっかい言ってみ」
「最低！」
私が大きめの声でそう言うと、ドンヒョクはふふ、と笑ってからあっという間に体勢を変え、
一瞬で私を見下ろした。
「最低？」
「ごめんもう言わないから…離して…」
「無理」
「無理じゃない」
「だってモモだってしたがってたでしょ？」
…あ、やばい。
目を見ると、全然違う人みたいで動けなくなる。
私何のために今日呼ばれたんだっけ…
「しないなんて嘘ついて俺最低かもね？認める」
「ドンヒョクちょっと待っ」
「待たない」
…そこから先は、覚えてない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リュイ - ヘチャン君と学生って最強ですよね…ハリ様のお話大好きです。特にこの作品が好きで…これからも頑張って下さい。 (2021年11月11日 7時) (
レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - あと、しつこい学園一のモテ男な読めないジェヒョン先輩最高でした、、、、出会いてぇです、、メカウィッシュ (2021年5月18日 0時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - あの、じぇの御話から追ってハリ様の一番下の作品を読ませていただきました、もう、あの、ほんまに大好きで、途中泣きそうになりながらも楽しくキュンキュンしながら読みました、、！大好きです、明日テストですが手につかなくなりそうです(笑)ドンヒョクのせいだ〜！！ (2021年5月18日 0時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - nctLoveさん» うわーん返信遅くなって本当に申し訳ないです（ ; ; ）全然平気です謝らないでください(TT)読んでくださって本当にありがとうございます（ ; ; ）ジョンウさん大好き人間なので好きなように書きまくってますが、そちらも引き続きよろしくお願いします(TT)（笑） (2020年9月11日 5時) (レス) id: ffa1c6661f (このIDを非表示/違反報告)
nctLove - ハリさん» ｢ス ｣が1つ多いことにきずきました。申し訳ございません!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: 173906b15c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハリ
| 作成日時：2020年7月1日 1時
