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それから、チョンジェヒョン先輩はどこにいてもお構いなしに声を掛けてくるようになった。
廊下で。
「あ、モモ」
「…あは、こんにちは」
「俺の名前は？」
「チョンジェヒョン」
「…そうじゃなくて」
食堂で。
「モモおいで」
「…」
「モモ〜、聞こえてるの分かってるよ、無視すんな」
「モモ、ジェヒョン先輩が呼んでるよ」
「ジヨンちゃん代わりに行って」
「ジヨナ〜、モモ連れてきて」
「はい！！！モモ！！！」
「え？おい」
体育館でも。
「3Eとコート半々だって！ジェヒョン先輩のクラス！」
「えー！神様ありがとう！」
「…終わりだ…」
「モモ次体育？」
「…なんでいるの」
「いつオッパって呼ぶの？」
「呼びませんって」
神出鬼没のチョンジェヒョン先輩。
決まって私の頭を上から掴んでくる。
もはや触られたら分かる。
でも、掴んで手を離したらそのあとふわって撫でる。
これは好きになっても仕方ないな。うんうん。
認める。
私は好きにならないけど。
5時間目の、お昼直後の眠たい時間。
右を見ると隣で気持ちよさそうに眠るドンヒョク、
左を見ると窓から見えるグラウンドでバスケに夢中のチョンジェヒョン先輩。
いい加減、逃げるのも頭を掴まれるのもそのあと撫でられるのももうたくさん。
しつこい。
私が逃げるから追いたくなるのかな。
じゃあもう私が追ってみようかな。
もうこの際オッパって呼んで全てを終わらせよう。
心の中でジェヒョンオッパ、ジェヒョンオッパ…と練習して、次会ったら言ってやろうと決心した。
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午後の授業が終わって、ドンヒョクに帰る前にお手洗いに行くと伝えて教室を出て歩いていると、
後ろから声をかけてきた、例の彼。
また、頭頂部をぎゅって掴まれる。
UFOキャッチャーみたい。
「モモ、今日はよく会うね」
「……ジェヒョンオッパ、お疲れさまです」
「今なんて？」
「お疲れさまです、ジェヒョンオッパ」
「…」
もうこれで、飽きたでしょ。
私が他の女の子みたいに自分に靡かないから面白がってちょっかいかけてたんだろうけど、それも今日で終わりだ。
ガッカリした？可哀想だけど、仕方ない。
「…可愛すぎじゃん」
「今なんて」
フッとしゃがみ込んで頭を抱える先輩を見て気づいた。
どうやら私は、変なスイッチを押したらしい。
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リュイ - ヘチャン君と学生って最強ですよね…ハリ様のお話大好きです。特にこの作品が好きで…これからも頑張って下さい。 (2021年11月11日 7時) (
レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - あと、しつこい学園一のモテ男な読めないジェヒョン先輩最高でした、、、、出会いてぇです、、メカウィッシュ (2021年5月18日 0時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - あの、じぇの御話から追ってハリ様の一番下の作品を読ませていただきました、もう、あの、ほんまに大好きで、途中泣きそうになりながらも楽しくキュンキュンしながら読みました、、！大好きです、明日テストですが手につかなくなりそうです(笑)ドンヒョクのせいだ〜！！ (2021年5月18日 0時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
ハリ(プロフ) - nctLoveさん» うわーん返信遅くなって本当に申し訳ないです（ ; ; ）全然平気です謝らないでください(TT)読んでくださって本当にありがとうございます（ ; ; ）ジョンウさん大好き人間なので好きなように書きまくってますが、そちらも引き続きよろしくお願いします(TT)（笑） (2020年9月11日 5時) (レス) id: ffa1c6661f (このIDを非表示/違反報告)
nctLove - ハリさん» ｢ス ｣が1つ多いことにきずきました。申し訳ございません!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: 173906b15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハリ
| 作成日時：2020年7月1日 1時
