膨らむ想像(いづみ) ページ46
いづみside
Aくんが寮を出て数時間後。
｢全員主役か……考えてみるっす｣
夏組の皆と私達は、どんな劇にするかを話し合う為談話室に集まっていた。
春組の時とは違って皆主役希望な事に驚いたけど、綴くんのおかげで無事に方向性が決まりそう。
｢ふぁ……｣
ほっとしたら欠伸が出て、私は口元に手をあてる。
昨日あんまり寝られなかったからなぁ。
｢寝不足か？｣
｢うん、ちょっとね｣
天馬くんに聞かれて答えたけど、皆もどことなく眠そう。
全員で朝からAくんの見送りしたもんね。
｢Aさん、もう着いたんでしょうか？｣
｢早速順応してたりして｣
｢あ、ありえる……｣
幸くんの言葉が的確すぎて、すぐに皆と仲良くしてるAくんの姿が浮かんできた。
｢A、俺がいなくて大丈夫かな〜？｣
｢それは大丈夫だと思うぞ……｣
ごめん、私も綴くんに同意。
私はむしろ三角くんの方が寂しいって言わないか心配だよ。
｢でもでも、仕事とは言え女の人と五泊六日だなんてはやみんも隅に置けないよね〜！｣
｢少女漫画っぽいね｣
……なんだろう。
一成くんと椋くん、二人の話に不思議と胸がざわつく。
思えば昨日もこのもやのせいで寝られなかったんだよね。
｢本当にそのまま帰って来ないなんて事にならなきゃいいけど｣
｢そ、それは困るよ！｣
｢俺もこまる！｣
一瞬とは言え想像しちゃって、慌てて答える。
三角くんも真っ先に反応した。
そんな私達に目を丸くする幸くん。
｢冗談に決まってんじゃん。偽善者にはまだまだ働いてもらうつもりだし｣
｢ま、仮にそうなったとしても殴るなりして連れ戻せばいいだろ｣
｢お、二人が息合うとか珍し〜！｣
｢｢合ってない｣｣
｢お前らなぁ……｣
どんどん飛躍する夏組皆の話に、呆れたように笑う綴くん。
皆はともかく、綴くんはそんな不安一切ないって感じかな。
(……そうだよね)
誰よりこの劇団の事を考えてくれてるAくんが言ったんだもの、ちゃんと意味があるって。
三角くんの演技力も凄かったし、考えがある上での行動なんだから。
私も監督として、Aくんの分までしっかり皆の事を指導しないと。
そう決めて、私はソファーから勢いよく立ち上がる。まずはこのモヤから消そう。
｢よし皆！今日は美味しいカレー作るからね！！｣
そう宣言して、気合を入れつつ台所に向かう。
｢まさかカレー週間って……｣
｢正解だ、幸｣
後ろで何か話してたけど、今の私には聞こえなかった。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
