夏組歓迎会 ページ39
そしてすぐに至さん達春組メンバーと片付けを終えた支配人も合流し、賑やかな夏組歓迎会が始まった。
「このお料理凄く美味しいです!」
「こっちもめちゃウマ!」
どの料理も好評のようで、春組はいつもの事、夏組の皆も口々に絶賛してくれている。
やっぱ料理は褒められてなんぼだよな。
「これ全部偽善者が作ったんだ?」
「まぁな。デザートもあるぞ」
「女子力高……」
幸には一周回って呆れられたけど。
ちなみにチョコ系だって言ったら椋が超喜んだので俺も超癒されました。
「おにぎりにチョコかけたら美味しいかな〜?」
「オ〜!ワタシも知りたいネ!」
それはぜひ二人だけでやってくれ。
「天馬くん、美味しいね!」
向こうの方では、さっきからひたすらにハンバーグを口に含む天馬と隣の咲也が二人で話している。
「ま、シェフには劣るけどな」
強がるものの、天馬の取り皿には大量の料理達が盛られていて。
「そんだけがっついといて何言ってんの?」
結局は幸に完全論破されていた。
まぁ、ちゃんと野菜嫌いを考慮したメニューにしてるから食べやすいんだろうな。
予備知識様々である。
****
「で、お前俺が貸したゲーム機壊しかけたんだって?」
食後のデザートを食べ終わってすぐ。
離れた席にいる至さんが俺の隣まで移動し、殺意剥き出しの目でそう言ってきた。
突然の事でコーヒーをむせこぼしそうになる俺。
というかまだその話してないんだけど。
「ど、どうしてそれを……」
「シトロンから聞いた」
「あぁ……」
怒る気にもなれなくて項垂れる。
いやそんな気はしてたけどね?
あの外人至さんに話回すの早いもんなぁ。
しかも聞いた感じ、本当に俺がゲーム機壊しかけたとしか言ってないみたいだし。
下手くそな伝言ゲームの終盤かよ。
「その、俺部屋代わりまして」
「204だっけ?」
「いや、203に」
「は?なんで」
「え、Aさん203号室になったんすか?」
至さんの言葉に次いで聞こえてきた綴の声。
どうやら話を聞いていたようで、俺達の近くへ移動してくる。
「それが「俺がAの荷物全部運んだんだよ〜!」……はぁ」
急に被せてきた三角に、話も途中にため息が出た。
思い出せば出すほどにどっと疲れが出てくる。
「あはは、実は……」
俺を見兼ねて説明を代わってくれた監督さん。
てか皆聞いてたのかよ。
そして話を聞き次第、案の定春組皆も同情してくれた。
「ドンマイ」
今もうその単語聞きたくないです。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です\( 'ω')/バッ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜!!ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます!グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります!応援感謝です\( 'ω')/バッ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます!この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです!頑張らせていただきます\( 'ω')/バッ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております!ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います!これからも頑張って下さい。応援しております! (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祐 | 作成日時:2018年7月19日 1時