三角、風になる ページ32
いづみside
｢お芝居？俺がするの〜？｣
｢うん！それならずっとここにいていいし、Aくんとも一緒だよ｣
｢一緒！？俺お芝居する！｣
｢よし、決まり！｣
やった！これで夏組メンバーが揃った！
そんな一人喜んでる私に対して、あんまり納得してなさそうな皆。
｢おい！本気でコイツを入れる気かよ！｣
我慢ならないとばかりに天馬くんが口を挟んだ。
｢不法侵入者ですよ！？｣
｢正気？｣
｢こんなの拾う気？｣
支配人や幸くん、真澄くんも嫌そうな顔で私の事を見てくる。
確かに、私達は教える側としての視点で三角くんの事を判断してる訳だから、皆の反応はあたり前だよね。
｢三角くんのあの動き、あれはきっと身体の軸がしっかりしてるからこそ出来る事だと思うの。舞台にも生かせるんじゃないかな｣
｢だが……｣
渋る天馬くんに、私は更に畳み掛ける。
｢アクロバティックな動きが出来る人がいれば芝居の幅もクオリティも上がるよ！｣
こうやって言えば完璧主義な天馬くんには効果絶大だ。
心理戦に関しては至さんやAくんで鍛えられてるからね！
｢ぐ……｣
勝った！
｢ちょっと、何乗せられてんの｣
｢幸くんも、動きの大きな役者さんの衣装とか、今後の衣装造りの参考になるんじゃないかな？｣
｢……はぁ、どうなっても知らないからね｣
意外にも引き下がってくれた幸くん。
同じ事を考えてたみたいで助かった。
｢よくわかんないけどすみーよろピコ！｣
｢よ、よろしくお願いします｣
一成くんと椋くんが挨拶をした事で、天馬くんも諦めてくれたらしい。
｢アンタ、相変わらず節操がない｣
真澄くんは人聞き悪い事言わない。
｢何はともあれ、夏組結成だね！｣
｢おめでたダヨ〜！｣
そんな祝福してくれたシトロンさんと一緒に喜んでいると、突然ーーー。
｢Aにこの事話そ〜っと！｣
そう言って、三角くんが談話室から出ていった。
｢ちょっ、三角くん！？｣
｢なっ！？待て！｣
駆け出した三角くんに、真っ先に反応した天馬くんがそれを追いかける。
なんなの一体！？
｢面白そー！俺も行く！｣
｢ぼ、僕も！｣
その他部屋割りの話もある為、結局全員で追いかける事に。
｢こっちかな〜！｣
｢待て！｣
先を走る天馬くん達を追いかけ、私達は203号室への階段を上る。
そしてようやく私達が外の廊下に辿り着いた時ーーー。
｢Aー！！！｣
三角くんが手すりを踏み台に、Aくん目掛けて中庭まで飛び降りて行った。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
