視点を変えて ページ20
｢別に｣
俺と咲也を交互に見た後、やれマシだったの何だの言ってそっぽを向いた天馬。
俺としては見られた事よりも、ツンデレの代名詞みたいな事言われまくって逆になんかご馳走様です。
どうせなら監督さんに言われたかったけど。
｢このメンバーで三ヶ月だと？｣
ありえないと告げる天馬に、笑顔の咲也が前に出る。
｢俺達全員未経験だったけど、二ヶ月くらいで本番迎えたから皆も大丈夫だよ！｣
｢二ヶ月で……！？マジかよ……｣
余程衝撃を受けたのか、天馬は信じられないとばかりの驚きを見せる。
｢俺達もしっかりサポートするからさ｣
｢よろしくお願いします！｣
いい返事だぞ椋。
流石は監督さん咲也に続く天使枠だ。
俺は椋なら絶対将来化けると思ってる派だからな、一緒に頑張ろう。
｢俺は寮入る入る、つづるんと一緒〜｣
｢うわぁ……｣
｢ドンマイ綴｣
｢はやみんとも一緒だしね！｣
｢……うわぁ｣
｢ドンマイっすAさん｣
｢お前ら顔に出しすぎ……｣
至さんが注意するなんて珍しい。
＊＊＊＊
その後全員が入寮を希望し、俺と監督さんで中学生二人の親御さんに連絡を入れる事に。
｢……よし、これで椋の方も大丈夫だな｣
｢はい！｣
にしても責任を持って預かるだなんて、本格的に助監督って感じだな俺。
何故か椋の親父さんには号泣されたけど。
｢それじゃあ、来週の土曜日までに荷物をまとめておいてね！｣
｢ういうい！｣
監督さんの言葉を最後にオーディションが終了し、順に劇場を後にする新生夏組メンバー。
その中で、俺は一番後ろにいた天馬の名前を呼んだ。
｢……なんだよ｣
多少不機嫌な彼だが、俺は構う事なく近くへと歩み寄る。
監督さん達も見てるし、迂闊に口は滑らせられない。天馬もそれは分かっているらしい。
｢さっきの三人の演技、どう思った？｣
目の前まで来た所で、尋ねてみる。
試す訳じゃないけど、帰る前に一応聞いておきたくて。
｢全員話にならないな。別に思う事なんてない｣
……やっぱりな。
予想通りの答えに、俺は手に持っていた一冊のノートを差し出した。
さっきまで書いていた夏組ノートだ。
｢これ読んでみ｣
｢っおい！｣
半ば強引に持たせ、ノートを開かせる。
すると次の瞬間、天馬は食い入るようにして読み始めた。
これで多少は伝わった筈だ。
あの三人から、天馬は学べるものが沢山あるって事に。
｢これからよろしくな｣
そう言えば、まさかの春組ノートも貸すようにせがまれた。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
