外出許可 ページ43
先程から俺の言葉を遮り、なぜどうしてを繰り返しては俺に凄い剣幕で詰め寄ってくる監督さん。
その様子に、騒いでいた全員も話すのをやめて俺達の方を見ている。
というか監督さん近い近い！
｢ちょ、落ち着いて！｣
｢落ち着いてなんていられないよ！｣
近付かないよう(真澄の殺意が行動に移らないよう)両手を出して監督さんと距離を空けるものの、一向に落ち着く気配はない。
｢修羅場ネー！｣
シトロンさんちょっと静かにしてて。
快く送り出してくれる可能性に賭けたけど、やっぱ現実はそう上手くいかなかったか……。
まぁ確かに、いきなり家政夫が一週間寮空けまるって言い出したらそりゃビビるわな。
｢どうしたんですか？｣
｢それが、Aさんが明日から一週間帰ってこないらしくて｣
｢マジ！？やっぱ彼女と会う感じ！？｣
質問した咲也と答えた椋を筆頭に、再び騒がしさを取り戻した談話室。
てか一成お前マジで一旦黙ってくれ。
さっきから誰のおかげでこの空気生まれてると思ってんだ。
｢でもどうしてそんな急に……｣
上目遣いの監督さんに言われ、謎の罪悪感が押し寄せる。
真澄なら間違いなく抱きしめていただろう。
｢すみません。どうしても人手が足りないみたいで……｣
｢おい、夏組はどうする気だ｣
｢一週間したら戻ってくるよ。俺はいないけど、監督さんに支配人もいるし｣
｢後者が信用ならないんだけど｣
｢酷いですよ幸くん〜！｣
言っても未だ睨み続けてくる天馬。
ごめんな、でも今回ばかりは俺も譲れない。
あの事件を回避するには、どうしても唯一｢知っている｣俺が動く必要があるから。
今回はその為の布石だ。
｢それに、この劇団にもきっと役立つから｣
｢そのお手伝いが？｣
｢はい。すみません、勝手に決めちゃって｣
頷いてから改めて監督さんに謝る。
すると監督さんは、少しの間難しい顔をして悩んだかと思えば、今度は諦めたようにため息をついた。
そのままジト目で俺を見る。
｢本当に、うちの役に立つんだよね？｣
｢もちろんです｣
｢戻ったらすぐにまた忙しくなるよ｣
｢なら俺も体力付けないとですね｣
笑顔で答える俺を見て、どうやら折れてくれたらしい。
｢…………はぁ、分かった｣
長々しい沈黙の後、監督さんは更なるため息を吐きながら了承してくれた。
｢は？マルチ効率落ちるんだけど｣
それはすみません。
｢またカレー週間か……｣
それもごめん。
｢おれのさんかく探しは〜？｣
いや知らん。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
