白状と連行 ページ14
｢こいつじゃない？｣
｢ちょっ！｣
ぐいっと腕を引かれ、綴の背中から姿を現した俺。そしてすぐに全員の視線が集まる。
｢お、お前……！｣
｢え、っと……元気してた？｣
想像以上に嫌なタイミングで放り出され、気まずさが頂点に達する。
おのれ至さんめ……この仮はいつか必ず返さねば。
｢Aさんの事だったんですね！｣
｢またいつものやつか……｣
｢むしろこいつ以外ありえないでしょ｣
合点がいった咲也に対し、明らかに違う意味で納得している綴と至さん。
前者はともかく、どういう意味だ後者二人。
｢なんでため息｣
聞いたらまた更に面倒そうな顔をされた。
｢いやだって、Aさんていつも誰かしらと面識あるじゃないっすか｣
｢それな。むしろどう生きればそんなにルート入るのか謎｣
そう言われましても。
俺だって別に自分から会いに行ってる訳じゃないしな……偶然その場で出くわすだけで。
｢な、お前、なんでここに……！｣
一方で未だ俺を指差し驚愕している天才役者様。
そういえば、あの時は特に話さずじまいだったんだっけ。GOD座事件の直後だったし。
｢だってお前、昨日出てなかっただろ！？｣
ああなるほど。
俺を役者だと思ってるのか。
｢あー、その……実は俺、ここの助監督兼家政夫なんだわ｣
｢は？｣
｢ちなみにメインが家政夫な｣
｢はぁ！？｣
劇場の床に人差し指を向けつつそう答えると、天馬はさらにも増して声を荒げる。
気持ちは分からなくもない。
仮にもお前にとって俺は役者として対等か少し下位だったんだろうし、そんな奴が本業家政夫でしたとか、普通に考えて意味不明だよな。
｢Aくんの作るお料理、どれもとっても美味しいんだよ！｣
｢ゼピンネ〜！｣
｢店レベルだからな｣
｢うわぁ、食べてみたいです……！｣
｢へぇ。偽善者がねぇ｣
｢家庭的とかはやみんちょーイケてんじゃん！｣
そんな天馬の心情を察せる訳もなく、俺の料理を褒めてくれる皆。
ちょ、褒められると普通に照れるから。
頑張って耐えてるけど心の中じゃ頬緩みまくってるから！
にやけないよう懸命に耐えている俺の反対側では、少し悲しさを含んだ表情の天馬が。
その顔は、どことなく怒りにも感じられて。
｢でもお前、この間は……！｣
｢まっ！待て天馬！｣
GOD座の話を持ち出されそうになり、俺は咄嗟に天馬の名前を呼んだ。
｢っ、おい！｣
｢ちょっとこっち来い｣
そのまま天馬の袖を掴み、舞台裏まで連れていく。
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祐(プロフ) - 梨さん» 同じ推しの方に出会えてポンコツ厨の私大歓喜です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ いいですよね.........え、おま、監督に惚れ、ちょ、チョロ〜！！ってなった瞬間彼が推しになりました(昇天) (2018年8月12日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます！グダグダで薄っぺらくならないよう気をつけてるのでそう言って頂けると励みになります！応援感謝です＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - アイトさん» コメントありがとうございます！この作品に時間を割いて下さった上に面白いと言って貰えてとても嬉しいです！頑張らせていただきます＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年8月12日 2時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
梨(プロフ) - まさかの最推しが同じでとても嬉しいです……ポンコツ尊い(クソコメ失礼します) (2018年8月10日 1時) (レス) id: f85cb309ef (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - 毎回、更新のたびに楽しく読ませていただいております！ペースがゆっくりな分、内容が濃いし面白いので、このまま続けて欲しいなと私は思います！これからも頑張って下さい。応援しております！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7e9d265bdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年7月19日 1時
