殺伐としたカフェ ページ23
洒落たカフェ、店のマスターが淹れる美味いと評判のコーヒー、そしてそれによく合うケーキ。
そんな俺的に最強で最高な状態だと言うのに。
｢……｣
｢……｣
何だこの気まずい状況は。
何これ？誰かの葬式？気まずい通り越してもはやここから立ち去りたいんですけど！？
｢一体何のつもりだ？｣
｢いや！本当に渡したい物がありまして！｣
ギロりと刺されんばかりの視線に怯えながら、俺は慌てたように口を開く。
現在不機嫌オーラ全開のこの男、高遠丞さんと俺がなぜカフェにいるのか。
その理由は実に三十分程前まで遡る。
＊＊＊＊
昼過ぎまでバイトをした俺は、例の三人を探そうと寮とは反対の方に来ていた。
人だかりが消えるのを確認し、目的の相手に近づく。
『すみません』
俺が目をつけた三人。
それは言うまでもなく、あの一件があったGOD座のトップ二人と神木坂である。
『お前！』
『……』
振り返り、驚いたように目を見開いた晴翔と丞さん。
ネットや周りの声を頼りにここまで来たけど、情報通りで助かった。
『何？まさかウチに入りに来たとか言わないよね？』
さっそく突っかかってくる山田弦太。
こいつも悲しい奴だよな。俺は嫌いじゃないぞお前の事。
あ、神木坂レニは普通に嫌いです。
『まさか。お前のそのでかい態度に付き合う程、俺も暇じゃないんでね』
『なんだと！？』
悪いな晴翔。
俺お前みたいなのからかうの大好きなんだわ。
幸で言う所の天馬的な。あーたのし。
『それで、要件は？』
案の定、隣にいた丞さんに睨まれる。
初めて会った時からずっとこの調子で睨まれてるんだが、俺は一体何をしたというのか。
『俺はただお二人とそちらの主宰さんに渡したい物があるだけです』
実際本当にそれだけだ。夜には皆の稽古もある事だし。
とっとと渡して帰ろうと思っていると、突然晴翔と小声で話し始める丞さん。
聞こえる感じでは、晴翔に先に戻るように言ってるみたいだけど。
一体何をするつもりなんだ？
『あの』
気になって聞いてみると、丞さんがこちらに向き直る。
『お前、この後時間あるか？』
『え？まぁ夕方までなら』
『それだけあれば充分だ』
『丞！』
『お前は帰れ』
未だ引き下がる晴翔を丞さんが一睨みすれば、たちまち大人しくなり、渋々その場から離れていく晴翔。
何が何だか分からずその光景を見ていると、急に振り返る丞さん。
『付いてこい。お前とは一度話す必要がある』
正直、殺されるかと思いました。
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祐(プロフ) - こずめさん» お返事遅くなりました！(名前変わっててすみません)もう文章からこの作品を好いてくれてるのが凄く伝わってきます私も貴方様が好きですありがとうございます。夏組編もよろしくお願いします！ (2018年7月21日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました！本当ですか！？みかさんのA3!との出会いに関われたなんて嬉しいです！この作品書いてて良かったです・ﾟ・(つД｀)・ﾟ・ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - イオリさん» お返事遅くなりました！そう言って貰えて凄く嬉しいですヽ( ´ ▽ ` )ノ私も夏組大好きです！ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 翔香さん» コメントありがとうございます！大変お待たせ致しました！またこれからゆっくりではありますが続ける所存ですのでよろしくお願いしますヽ( ´ ▽ ` )ノ (2018年7月19日 16時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - Lilyさん» コメントありがとうございます！初期の頃からずっと支援してくださっていたなんて嬉しい限りですヽ( ´ ▽ ` )一応冬まで続ける所存ですので、これからも読んでやってくださいませ＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年7月19日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年3月13日 10時
