勧誘 ページ2
次から次へと投銭をくれる通行人の方にお礼を言って、ようやく周りから人がいなくなっていく。
｢GOD座の新人さんですか！？応援してます！｣
なんて言われた時は流石に返事に困ったけど。
(っ、あれ、)
｢っ！おい！｣
ほっとした途端、足が崩れてその場に座り込む。とっさに丞が支えてくれたおかげで尻を打たずにすんだ。
見れば、微かに足が震えているのが分かる。
……そう言えば忘れてたけど、こんな泣きまで入れて演技したの久しぶりなんだよな俺。
ここまで日が空いた事がなかったのもあって、すっかりその事を忘れていた。
｢はぁー……｣
ようやく落ち着き、安堵の息を漏らす。
ほんっとに良かった……あの劇場が壊される未来まで見えたぞマジで。
舞台が終わった後の、または限定SSR来た後みたいなこの高揚感と安心感。どっちもめちゃくちゃ懐かしい。
……っていや、落ち着いてる場合じゃなかった。こいつら俺の事ハメやがって！タダじゃ済まさん！
｢おいお前！｣
｢……｣
呼びかけても反応がない。え、ここに来て無視？嘘だろ？
どんだけ往生際が悪いのかと引いてると、すぐさまハッとして泣きそうな顔でキレだす晴翔。
こいつ絶対俺より年下だろうな。
｢〜っ！俺はお前なんて認めないからな！｣
｢は？｣
何だそのテンプレなセリフは。いつからお前のライバルになったんだよ俺は。幸じゃないが叩きのめすぞ。
｢晴翔、まずは先に謝れ｣
｢丞は黙ってろよ！｣
もっと言ってやれ丞！こいつ絶対許さん！俺にとっちゃ劇団解散の危機だったんだぞ！？
お互いに威嚇しあっていると、晴翔の横をすり抜け、神木坂がやってくる。
そして俺を見上げるようにして、目の前で立ち止まった。
｢私の所に来なさい。速水君｣
｢！｣
｢……は？｣
｢ちょっ！｣
神木坂の突然すぎる発言に、俺達三人の顔が驚きに染まる。
けど、この中で一番意味を理解していないのは多分俺だろう。頭が追いついていない事が自分でも分かる。
｢は、なんで、俺｣
すっかり乾ききった口をなんとか開くと、変わらず楽しそうに笑う神木坂レニ。
｢君を一目見た時から思っていたが、その実力を見て私は確信した。私なら君を、世界一の役者にしてやれると｣
言いながら、俺と同じ目線になるよう片膝を地面に付けると、その左手を俺の顔へと伸ばしてくる。おい、やめろ！俺は男に触られる趣味はないって！
もう、手が触れーーー。
｢神木坂さん｣
阻止してくれたのは、他でもない丞だった。
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祐(プロフ) - こずめさん» お返事遅くなりました！(名前変わっててすみません)もう文章からこの作品を好いてくれてるのが凄く伝わってきます私も貴方様が好きですありがとうございます。夏組編もよろしくお願いします！ (2018年7月21日 23時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりました！本当ですか！？みかさんのA3!との出会いに関われたなんて嬉しいです！この作品書いてて良かったです・ﾟ・(つД｀)・ﾟ・ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - イオリさん» お返事遅くなりました！そう言って貰えて凄く嬉しいですヽ( ´ ▽ ` )ノ私も夏組大好きです！ (2018年7月21日 23時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 翔香さん» コメントありがとうございます！大変お待たせ致しました！またこれからゆっくりではありますが続ける所存ですのでよろしくお願いしますヽ( ´ ▽ ` )ノ (2018年7月19日 16時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - Lilyさん» コメントありがとうございます！初期の頃からずっと支援してくださっていたなんて嬉しい限りですヽ( ´ ▽ ` )一応冬まで続ける所存ですので、これからも読んでやってくださいませ＼( 'ω')/ﾊﾞｯ (2018年7月19日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年3月13日 10時
