それでいいのか茅ヶ崎至 ページ13
｢寮費と食事がタダですか……｣
あれから監督の話を聞くこと数分。
この先の展開は知ってるし分かってはいたけど、至さん食いつき良すぎません？
まるで餌に食いつこうとしている魚のように興味津々な至さんに、俺はガックリ項垂れている所です。
｢……ふっ！｣
こうしてさっきから隙を見ては至さんに組まれた腕を抜こうと踏ん張るものの、がっしりホールドされた腕は一向に抜けない。
(23歳のリーマンのどこにこんな力が……！)
｢と、言う訳で一人部屋でも可能です｣
｢それなら、詳しいお話を聞かせて下さい｣
そうこうしている内に流れは決まってしまい、俺の手を囲む腕は解かれぬまま話だけが進んでいく。
｢それで、そっちの方は……｣
｢あ、いや俺は……｣
一通り至さんとの話を終えた監督は、すぐさま標準を俺に変えた。
やはりゲームでも多くの団員達を虜にしているだけあり、綺麗でスタイルも抜群。
おまけに性格までいいとか、そりゃこんな人と一つ屋根の下で暮らせばこいつらも惚れるわな。
などと頭の片隅で思いつつ、なんて返すか必死に考えていた所で、インチキエリートからの爆弾発言が投下される。
｢こいつも一緒にお願いしたいそうです｣
｢は！？｣
何言ってんのこの人！？
｢何でも住むところを探しているらしくて、今二人で物件を選んでいた所だったんです｣
待って違う！合ってるけど断じて違うから！
｢ホントですか！？｣
いいえ違います！違いますからそんなキラキラした目で俺を見ないで！
｢ちょ、ちょっと待ってて下さい！｣
俺は慌てて監督さん達から背を向け、至さんに小声で詰め寄る。
くそ！俺より背が高いから話しにくい！てか少しは屈めや！！
｢何言い出してるんですか至さん！俺を巻き込まないで下さいよ！｣
｢大丈夫。お前も住めば俺にとって最高の城が出来上がる｣
おいなにがグッ！だそんな親指立てていい笑顔されてもときめかねぇよ！？いや一瞬かっこいいと思ったけどね！？
｢それにAにとっても悪い話じゃないと思うけど？｣
｢……と言いますと？｣
ニヤリと勝ちを確信した笑みを見せる至さん。
｢お前今スマホ持ってないんでしょ？もし一緒に来てくれるんなら、俺のサブのサブ貸してあげる｣
｢ぐ……！｣
スマホ貸与。それは確かに今の俺にとって上手すぎる話だ。なんせスマホは俺の生命線と言ってもいい。この際なんでそんな持ってるかは置いといて。
｢……行きます｣
折れるのはとても早かった。
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祐(プロフ) - 時雨さん» お返事が大変遅くなり申し訳ございません。もしよろしければどの話か教えて頂いてもよろしいでしょうか？分かり次第すぐに編集しようと思います┏○ﾍﾟｺ (2018年10月3日 14時) (
レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 役不足っていうのは自分には役目が軽過ぎで満足できないなんて言うときに使う言葉ですよ (2018年9月10日 14時) (レス) id: cf954cb7db (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 漣凪さん» ありがとうございます！今は面白いの一言が続ける気力になっております。むしろ妄想して貰えるなんて嬉しさで爆ぜそうです。頑張ります！ (2018年3月3日 12時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
漣凪(プロフ) - とても面白かったです！ついつい自身でこの先の展開を妄想してしまいます(←変人)。更新頑張ってください (2018年3月3日 1時) (レス) id: 87e449a00b (このIDを非表示/違反報告)
Syu(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます！文字数制限に毎度ひいひい言っておりますが頑張ります (2018年2月25日 21時) (レス) id: 71340f3351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐 | 作成日時：2018年2月23日 1時
