未来へ ページ34
A side
何を作ろうかと考えながらスーパーをふらつき適当に食材の入って袋を持って歩く帰り道。
桜の花も今にも咲きそうな蕾がたくさんついている。
その中に一つだけ咲いている桜を見つけた。
「『あっ』」
思わず出た声はシンクロする。
そして、ゆっくりと目線を下ろす。
『涼太くん…？』
涼太「あ…Aも今帰り？？」
『うん。そうだよ』
一緒に帰ろうか
そんな言葉はなかったけれども2人で並んで道を進んだ。
2人で歩幅は違う。だけどなぜか並んで歩ける。
言葉も一言もない。だけどなぜか心地よかった。
家に着いてガチャっと涼太くんはドアの鍵を占める。
そしてリビングに向かおうとしていた私を涼太くんは急に抱きしめた。
驚きで買い物袋を落としてしまった。
あぁ、さっきスーパーで買った卵は割れちゃったかな
なんて考えている自分なんてどこにもいない。
彼は左手で私を自分に縛るように抱き寄せたまま、右手でポケットから何かを取り出し、私の左手に触れる。
「手、開いて。」
そう耳もとで囁かれ私はゆっくりと手を開く。
すると、彼は私の薬指になぞるように触れた。
そのなぞる指を目で追いかけた先には
キラリと輝くリング。
待たせてごめん。
彼がそう呟き、お互い向かい合う。
「ずっとずっとそばにいて欲しい。
だから、、、
結婚してください。」
『こんな私でもいいの？』
「A以外なんて考えられないから」
そう言ってまたぎゅっと抱きしめられる。
『私も涼太くんと一緒にいたい。
よろしくおねがいします。』
「はぁ、、、かわいすぎ。
もうほんっとうにAの前だと自分がおかしくなる。
まじで頭狂ってるやつみたいに。」
『ふふっ、そうなの？？
あ、昔ママが言ってたよ。
恋をすると自分の知らない自分に会えるって。』
「じゃあ、、、
誰も知らない俺をAに見せてあげる」
そう言って、彼は輝くリングをはめた私の左手を握り廊下を進む。
これからどんな世界が待っているのだろう
この先待つ未来に心を踊らせながら
私は彼について行く。
＊Fin＊
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Riona0206(プロフ) - お忙しいのにありがとうございます！とっても嬉しいです！始めて開いた占いツクールで始めて読んだこのお話…この話がきっかけで占いツクールにはまりました笑本当にありがとうございます。 (2018年8月10日 22時) (
レス) id: 9fea4adc8c (このIDを非表示/違反報告)
Ritsuka(プロフ) - Riona0206さん» 返信、更新が遅くなってしまってすみません。そろそろ再開してちゃんとラストを迎えようと考えていますが、自分でも大切なこの作品のラストは納得のいくものにしたいと思い少し時間をかけてしまう予定です。最後にこの作品を楽しみにしていただきありがとうございます (2018年8月10日 2時) (レス) id: ea33a58a10 (このIDを非表示/違反報告)
Riona0206(プロフ) - 更新はまだですか？楽しみすぎて…このまま完結はさせないで下さい〜お願いします涙 (2018年7月15日 10時) (レス) id: 9fea4adc8c (このIDを非表示/違反報告)
Ritsuka(プロフ) - 百合さん» いつも読んでくださりありがとうございます！コメントもありがとうございます！百合さんのコメントですごく元気でました！あと数日、お互いに頑張りましょう！ (2018年1月8日 9時) (レス) id: ea33a58a10 (このIDを非表示/違反報告)
百合(プロフ) - こんばんは。いつも楽しく読ませていただいてます。私もセンター試験受けます。辛いですよね。お互い大変だと思うのですが、頑張りましょう！ (2018年1月7日 20時) (レス) id: 61872b4a90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ritsuka | 作成日時：2017年12月1日 22時
