I'm crazy crazy for you ＊4＊

You're my all ページ37

涼太side


あれから3年が経った。



Aもライブスタッフとして


ようやく雑用からランクアップして


普通の仕事をやらせてもらえるまできたようで


初のドームでのライブにも同行してくれると分かった瞬間



全力で俺のところへ駆け寄って報告しにきてくれた。





きっと出会ったばっかの頃なら俺じゃなくて亜嵐くんに飛びついてただろうな。



今ではあの頃が懐かしい。



Aが亜嵐くんの彼女と勘違いした時もあったなぁ笑





龍友「涼太なんでにやけてんの？笑笑

Aちゃんのことでもかんがえてた？笑」


涼太「まぁね笑

いろんなことがあったなと思って」


亜嵐「まさかくっつくまで1年近くかかるとは思わなかったけどね笑」



涼太「亜嵐くんみたいにモテないからー


そういえば奥さん来れないんだっけ？」


亜嵐「うん、まだ子供ちっちゃいから」




そうあのカノちゃんこと亜嵐くんの彼女は


1年とちょっと前に亜嵐くんと結婚して、



ついこの間、子供が生まれた。



"そろそろ舞台裏待機お願いします"



GENE「はーい」



そう言って席を立ち上がり、カバンから一枚の紙切れを取り出した。



そしてそれを持って、舞台裏で俺のマイクを持って待つAのところへ向かう。




舞台裏の待機場所へ行くと


相変わらず元気なオーラ全開のA。



涼太「マイクお願いします」



『はーい！


ついにこのライブも今日でファイナルかぁ


なんかちょっとさみしい』



涼太「でも、Aと今回は最後まで回れてマジで最高だった！」



『なんかそう言われると照れる笑』



涼太「今更照れんなよ笑」




『いつまでも照れるものは照れるの！

はい、できたー！！！』



涼太「マイクセット速くなったね」



『ま、プロなんで笑』




涼太「そんなAちゃんにはご褒美あげる」





そう言ってさっきカバンから取り出した紙切れをポケットから取り出す。






Aは目をキラキラさせながらその紙を受け取る。






そしてそれをしばらく見つめて、


大きな目をもっと大きくして、





『え、、、これ、、、今日のチケット、、』

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