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亜嵐side
涼太からこの話を聞く前日。
ライブの裏方の人からのあるメールが届いた。
いつもみたいに小さな変更事項だろうとおもって
軽い気持ちでそのメールを開いた。
"名古屋公演を最後に、片寄くんのマイク担当者を変更します"
数個の変更事項の一番最後にこの文章があった。
あまりのも衝撃的で俺はその人に電話をかけた。
すると、
「理由は彼女から聞いた方が早いと思います。
スタッフの中ではもうその後のことは考えてあるし、今まで通り支障が出ないよう対策は打ってあるから心配しなくていいです。
あと知らないのはメンバーだけだから伝えて欲しいです。」
そう言われた。
わけがわからなかった。
Aは自分から仕事を諦めたりするような人じゃない。
でも、彼女から話すべき理由があると言うことは、
自分からこの仕事を降りた
と言うことだ。
どうしても理由が知りたくて、
Aに電話をかけると、
彼女はすぐに電話に出た。
『もしもし、、、』
亜嵐「話、、、、聞いた。
なんで?ずっとこの仕事やりたかったんじゃねぇの?」
すると彼女は少しずつゆっくりと言葉を紡いで、理由を話してくれた。
彼女が、これからもこの仕事をしっかりと続けていくために決めた道。
否定しない理由がなかった。
むしろ応援してあげたいとおもった。
『ごめんね、なんの相談もなく決めて、、、』
亜嵐「心配しなくていーよ、Aの夢なんだから応援しないわけがないじゃん。
ただ、、、この話を他のメンバーはまだ知らないんだ。もちろん涼太も。
だから、この話をちゃんと
特に一番関わりの深い涼太には、
Aの口から今の話してほしい。」
すると彼女は、戸惑うことなく
『わかった。次会った時に必ず話すね』
そして、電話を切った。
その言葉を聞いて安心した俺は、
その日がいつかと思い、スケジュールを確認した。
その日は、
8月29日だった。
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Ritsuka(プロフ) - わたあめさん» わたあめさんコメントありがとうございます!最高に嬉しいお言葉です!!期待にお応えできるような作品になるよう頑張って書いていきます!! (2017年9月30日 23時) (レス) id: ea33a58a10 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - このお話すごい好きなのでこれからも頑張ってください!! (2017年9月30日 22時) (レス) id: 6f9593d8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ritsuka | 作成日時:2017年8月10日 20時