I'm crazy crazy for you.

▽ ページ15

タクシーの扉を勢いよく開け、そこから見えるあの笑顔。





『すみません！待たせてしまって！！』




涼太「大丈夫、全然待ってないよ！」




そういうと、失礼します、といって俺の隣に座る。




全力で走って来たのか少し息切れしていて、でもそれさえも可愛くて、心臓をギュッと苦しめる。





可愛すぎてAちゃんを見れなくて、ずっと窓を見ていたら、、




『私、前髪事故ってないですか？』




え、Aちゃんから話しかけてくれるなんて！



でも、前髪が事故るってどの程度が事故なんだろう、、、、




正直、Aちゃんは前髪が事故ってても事故ってなくても可愛いから、、、



だって、事故ってますか？って聞きながら綺麗なぱっつんの前髪を上目遣いでいじってる様子が可愛いすぎる。





涼太「俺あんまわかんないけど、たぶん事故ってないと思う笑

どうして？」



『さっきすごい走って来ちゃったので、、、


王子様みたいな片寄さんの横でそんな見苦しい格好できません！！』




え、まって！？王子様って言った？！

Aちゃんから見て俺、王子なの！？



ちょっとこれ期待してもいいかな？





涼太「Aちゃんに見苦しい要素なんてかけらもないよ笑


むしろ、Aちゃんの横にいる俺のが自信ないよ」






『どこにいったい自信がないんですか！？

私がもし片寄さんなら自信しかないですよ笑



今日、片寄さんの顔初めてちゃんと見て改めて本当綺麗な顔ですね』




涼太「今仕事じゃないんだからそんなに褒めちぎらなくてもいいよ笑


あと、片寄さんじゃなくて下の名前で呼んで？敬語もそんな固く使わなくていいよ。

プライベートでも気張ってるの大変でしょ？」

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