2 ページ15
｢っああ〜、頭痛い…｣
信玄｢自業自得だろ。つーか、芝居が大掛かり過ぎんだよ。なんで敢えて昌景を怒らせんだよ。｣
｢だって、いい感じのところにおはぎ置いてあったんだもん。『狙ってください』と言わんばかりのおはぎを見てたらつい…やらなきゃ、ってなるよね！｣
信玄｢いや、ならんだろ｣
そう、これは大掛かりな芝居＿昌豊にかまって欲しいが為の、Aが考えた『昌豊に嫉妬してもらおう大作戦』なのだ。
仕掛け人はAと昌信と信玄。何も知らないのは昌景、信春、そして昌豊だ。
まず、Aと昌信が仲良さげに話しまくる。
その合間に昌景を挑発させる何か(今回はおはぎ隠した)を用意し、昌景と長めにじゃれ合う。
頃合いを見て、信玄が昌豊に声をかけ、嫉妬しているか確認する。
確認が終わったら、じゃれあいを止め、Aに結果を伝える。
…といった、なんともは⃠た⃠迷⃠惑⃠凝った作戦なのである。
｢それで、どんな感じでした？昌豊。｣
キラキラと目を輝かせ、信玄に詰め寄るA。しかし、素直に教えて上げるのでは、信玄からしてはいまいち面白みに欠ける。
信玄｢さあ？おれにはよくわからなかったなー。昌豊、感情がなかなか表に出てこねーし｣
｢嘘だぁー！！私ちゃんと見てましたからね！？信玄様が昌豊見ながらめっちゃにやにやしてたところ！！｣
信玄｢じゃあ、そういうことでいいんじゃねーの？｣
｢なんと！こんなところで裏切り発生！！｣
信玄｢…んなに気になるなら、自分で聞いてみればいいじゃねーか。なんでこんな回りくどいことしてんだよ。｣
ピタリと、Aが信玄をぽかぽか殴る手を止めた。
そして徐々に頬を赤らめながら目をそらして、恥ずかしそうに小声で答える
｢っだ、だって…最近やたら忙しそうだったし、邪魔しちゃいけないし。あと＿｣
付き合ったこと意識して、照れくさいんだよね…
どこかに逃げ出したくなるほど紅潮したAにつられ、信玄もなんだか胸の内がむず痒くなる。
信玄｢………っ｣
｢っちょ、言わせといてその反応なんなんですか！！｣
信玄｢いや、別に…ホント、お前らって息ぴったりっていうか、相思相愛っていうか…見てるこっちが恥ずかしいわ！！｣
｢え？なんで急に怒り出すの？！｣
信玄｢いいから！思ってること全部昌豊に言ってこい！絶対悪いようにはなんねーから！ほら！｣
互いに頬の赤らみが治らないまま、Aは部屋から追い出された。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねむいたぴおかは僕“ねむたぴ“(プロフ) - わ、私がまだ小説を書いてない時に見た憧れの小説だ…！めっちゃ面白いです！是非是非続編でも頑張ってください！！ (2018年7月27日 7時) (
レス) id: 9d49224d89 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - 夜月ライ→みなみさん» 夜月さん！今続編の方で【オリジナルフラグをはずしてください】というのありましたよ！早くはずさないと違法報告(？)されてしまいますよ！？ (2018年7月25日 12時) (レス) id: caab18a589 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 総合時間事業会社代表取締役社長専属秘書さん» 返信遅くなりました、すみません。コメントありがとうございます！！応援ありがとうございます！この作品や、ゲームを通じてもっと作品が増えることを私も期待してます！続編行きましたので、そちらにもお付き合い頂きたいです！ (2018年7月25日 10時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 名無しさんさん» 返信遅くなりました、すみません。コメントありがとうございます！！続編行きましたので、そちらの方もお願いします！！ (2018年7月25日 10時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 。さん» コメント返信遅くなりました、すみません。リクエストありがとうございます！！続編の方で優先して書かせていただきます。更新をお待ちください (2018年7月25日 10時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月 来-ﾔﾂﾞｷ ﾗｲ- | 作成日時：2018年1月1日 20時
