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しばらく昌豊と遊んでいると、外の嵐も弱まり、雨音とおはじきのぶつかる音が響くだけとなった。
｢風、おさまってきたね｣
昌豊｢そうだね。…もう夜も深いし、そろそろ寝ようか｣
｢…遊ぶの、もう終わり？｣
せっかく打ち解けてきたというのに、と目で訴えてみるが、昌豊は困った顔をするだけだ。
昌豊｢僕はだいたいこの部屋にいるから。君がまだここに滞在するなら…あ、いるならってことね。また遊びに来てもいいよ。｣
｢！ 本当？｣
昌豊｢うん、もちろん。だから今日のところはもう寝よう？起きられなくなったら大変だ｣
客間の前まで送ってもらい、裕一郎の隣に敷かれた自分の布団に潜ると、あっという間に睡魔に襲われた。
.
翌朝。
朝食を食べ、午前の間にAの保護について話がまとまった。
正式な文書を武田信玄に見せるため、裕一郎たちは城で数日の滞在をすることになった。
折角だからと、裕一郎と信之と一緒に城下町を回った。
見たことがないものに囲まれ、子供の目は輝きを増すばかりだ。
｢これ、なに？｣
とある雑貨屋の店棚に置かれた袋に興味を持つ。桃色の手のひらほどの布袋からは、花のような香りが漂っていた。
信之｢それは『香り袋』だね。俺らの総大将も、いつも持ち歩いてるよ。｣
｢いい匂い、私もこれ好き！｣
裕一郎｢男が持ってても変じゃないんだ？｣
信之｢男だから女だから、なんて考えに囚われると苦しいだろう？苦手な人だっているだろうけど、好きなものを否定することは無いさ。｣
信之は2人に好きな香りと柄を選ばせ、その香り袋を買って与えた。
次に来たのは、信之の案で 甘味処だった。
信之｢醤油もちをひとつ、それから。｣
｢草もち！｣
裕一郎｢まんじゅうがいいです…！｣
信之｢…だそうだ。お願いするよ。｣
店員｢かしこまりました。少々お待ちくださいませ｣
机に並べられた甘味に、既にうっとりするA。
口いっぱいに広がる甘さに幸せを隠せない裕一郎。
それを眺める信之。
楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。
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こむ - もう更新はしないんですか、、、、 (2020年12月11日 17時) (
レス) id: 1f65b2d6f9 (このIDを非表示/違反報告)
柊夜蝶(プロフ) - とっても面白かったです!更新頑張ってください!応援してます (2020年3月4日 17時) (レス) id: 0d3412a237 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 鈴蘭さん» 閲覧ありがとうございます！信春さん押し！？私もです！！まだ全然出てないけど、登場まで少しお待ちください…！！ (2018年5月27日 9時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - ゆーゆさん» コメントありがとうございます！昌豊さん推しですか！可愛いですよね！！まだまだ主ちゃんと遊んでもらうので見ててください！ (2018年5月27日 9時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 理衣さん» ありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが、飽きずに見ていただけると嬉しいです！ (2018年5月27日 9時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ | 作成日時：2018年1月15日 8時
