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次に目を開けた時には、空が柿色に染まっていた。
結局、あそこで目を開けることが出来ず、意識を飛ばしてしまったらしい。
……お腹空いた。
とにかく、
ぺたり。上からなにか降ってきた。腹部に落ちたそれは生暖かい手ぬぐいだった。同時に、額が空気に触れて冷えていく。
なるほど、熱があったのか。
ふと、視界の端に写ったものを見ると、左に 普通より大きい俵型おにぎりが2つ皿に並べられていた。
ひとつだけ手に取る。熱くも冷たくもないそれは、きっと四半刻ほど前に誰かが置いてくれたものだと考えた。
一口食べる。米の甘みを引き立たせるため、塩がかかっている。もう一口食べる。すると途中で米の色が変わっている。具が入っているようだ。
どんどん食べ進める。中にあったのは、甘口の梅干しだった。しかも、種は取り除いてある。
おにぎりといえばこれ！というのが個人であるだろうが、Aの一番大好きなのがまさにこれだった。
米は多く、酸っぱいにしろ甘いにしろ、梅干しもおおく詰められていて、種はなかには入れない。
ここでも一度作ったことがあったが、なかなか手間がかかるうえ、一人でどれだけ食べるのだと怒られてしまってから、作ることはなかった。
だから、この作り方が分かるのは自分だけのはずだったのだが。
気梅｢起きた、んだな｣
｢っ、姐さま｣
気梅｢よかった、起きてくれた。生きてた。よかったああああ！｣
｢んっ、ね、姐さま｣
米がまだ口の中にあった状態で抱きつかれた。何粒か布団に落ちてしまったが、がっちり抱きつかれているので拾うこともできない。
気梅｢ありがとう、ありがとうな。体を張って守ってくれて。怖かっただろうに、泣きたかっただろうに。私も一緒に戦えなくて、ごめんね｣
｢気梅姐さま、私ここに来る前ね、お城で武士として鍛えてもらってたのよ。守るために強くなったのよ。
でもまだ未熟で自分のこと守れなくてここに来たけど、ここで出来た大事な仲間を、今度こそ、自分の手で守ることができたの。守るためにつけた力を、守るために発揮できて、私すごく嬉しいの。
でも、まだ守りたいものがあるの。まだまだ強くならなきゃいけないの。
私、城に戻らなきゃ｣
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こむ - もう更新はしないんですか、、、、 (2020年12月11日 17時) (
レス) id: 1f65b2d6f9 (このIDを非表示/違反報告)
柊夜蝶(プロフ) - とっても面白かったです!更新頑張ってください!応援してます (2020年3月4日 17時) (レス) id: 0d3412a237 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 鈴蘭さん» 閲覧ありがとうございます！信春さん押し！？私もです！！まだ全然出てないけど、登場まで少しお待ちください…！！ (2018年5月27日 9時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - ゆーゆさん» コメントありがとうございます！昌豊さん推しですか！可愛いですよね！！まだまだ主ちゃんと遊んでもらうので見ててください！ (2018年5月27日 9時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ライ→みなみ(プロフ) - 理衣さん» ありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが、飽きずに見ていただけると嬉しいです！ (2018年5月27日 9時) (レス) id: 7df48d7d67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ | 作成日時：2018年1月15日 8時
