私の年上王子様 (ページ10)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:27,654 hit

#10 ページ10

翌日私は昼間あまりにも集中しすぎて、気がついたら夕方の5時だった。

ここから駅まで急いで10分。
シャワーも浴びたいし、メイクもしなきゃ。
服も決めてない！！

あぁどうしよう…。
遅くても約束の10分前には駅に着きたいからあと40分くらいで準備しなきゃ。

私は急いで準備をして、結局家を出たのが5時55分。

走って駅まで急いだ。

マサイさんは駅にすでにいた。待たせちゃったよ…。

肩で息をしながら、申し訳そうな顔をしているとマサイさんは笑っていた。

マサイ「走ってきてくれたの？焦らせちゃってごめんね？」

A「こちらこそ遅れてごめんなさい。原稿書いてたらギリギリになっちゃって…。」

マサイ「そっか。お疲れ様。俺は気にしてないからとりあえずゆっくり息して落ち着こう？笑」

すごく恥ずかしいという思いと、申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。

私の呼吸が整うまで、マサイさんは笑顔で待っててくれた。

マサイさんはTシャツにジーパンとすごくラフな格好なのに、それがとてもカッコいい。

さすが有名人キャップはしっかりかぶっている笑

私が落ち着くと「行こうか」というように優しい笑顔を向けてくれて、私はマサイさんの後について歩いた。

マサイside

やばい。Aちゃんかわいすぎる。

髪は緩く巻かれていて、グランチェックのパンツに白いブラウス。
メイクはナチュラルなのに顔の一つ一つのパーツの美しさが際立っている。

本当にかわいい。

それに遅れてしまうとわざわざ走ってきてくれたのも嬉しい。

おれはAちゃんのためなら何時間でも待てるのに笑

Aちゃんが落ち着いたようだったから、俺は笑顔で「行こう」と訴えるようにAちゃんを見た。

Aちゃんもわかってくれたみたいで、前を歩く俺の後ろをついて来てくれている。

その姿がまたかわいい。

俺もうゾッコンじゃん…笑