私の年上王子様 (ページ6)

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え…。すごくかっこいい人。
背が高くて、スラッとしてて素敵な人だな。

その男性の後に続いて私たちは部屋の中に入った。

すると6人の男性がいた。
みなさん楽しそうにゲームをしてる。

何か喋っているみたいだけどわからない。

困っているとモトキくんが安心してと言うようにこちらに笑顔を向けてくれた。

モトキ「みんな聞いてほしい。この子はA。俺と一緒の施設で育った妹のような存在だ。最近偶然再会した。でも、こいつは耳が聞こえない。基本的にはいつも筆談で会話をしている。コミュニケーションをとるのが大変かもしれないけど、みんな仲良くしてやってほしい。」

私はモトキくんの様子から察してみなさんにお辞儀をした。

そして紙に自己紹介を書いた。

「長野Aです。18歳です。高校を卒業して施設を出て、今は小説を書いてます。コミュニケーションをとるのが難しいですが、仲良くしてください。」

みなさんすこし驚いていたが、私たちを玄関で迎えてくれた方が紙に何かを書いた。

「俺はマサイ。Aちゃんよろしくね！」

すると他の皆さんも次々に名前を教えてくれた。

小柄だけど筋肉ムキムキのシルクさん。
背が高くてすらっとしてるマサイさん。
大きな体で笑顔が素敵なンダホさん。
細くてこの中では色白のぺけたんさん。
オシャレで筋肉ムキムキのザカオさん。
メガネをかけてちょっぴりムスッとしてるダーマさん。

みなさん優しそうで安心した。

そのあとモトキくんがYouTuberをやっていると教えてくれた。
私は見たことがなかったけどFischer’sというらしい。今度見てみよう。

みなさん楽しそうにしていて、私もこの中に混ざれたらと思ってしまった…。

でも私には無理だ。耳は聞こえないし、コミュニケーションを取るのに時間がかかる。
みなさん忙しそうだし、私との会話に時間を取らせるのは申し訳ない。

私はみなさんが楽しそうにしているのを見るだけで充分だ…。