ダチュラの花 (ページ8)

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将「外、結構暗いね～。』

『そう‥だね。』

沈黙がくる。あぁ、この人となにを話せばいいの?

ベラベラと話してたらこの人にボロを出しそうであまり話せない。

だからといってなにも話さないのもあれだし‥‥

こんな時、こんな時‥優等生の小鳥遊Aは何をすればいいの?分からない。

そうやって思考が止まらなくなる。

将「‥‥ねぇ小鳥遊さん。」
　

『‼ん?なに?』

将「ダンス、どぉだった?」

『とても素敵だったよ。輝いてた。』

将「ふふっ、そっかぁ。」

嬉しそうに微笑む田島くん。

この人はきっと心が綺麗なんだろう。汚れひとつない純粋無垢な人。

‥‥汚れきった私とは違って。

『‥田島くんはさ、なんで私のこと送ってくれたの?危ないから?』

将「んー?‥それもあるよぉ。」

『‥‥それも?』

将「うん。聞きたいことからあったんだぁ。」

『‥そうなんだ。』

‥何?何を聞かれるの?

変な態度は取ってないはずでしょう?

田島くんの事は少し苦手だけど皆と変わりがないよう関わっていたでしょう?
　

将「小鳥遊さんはさ‥‥なんでいつも笑ってないの?」

『‥‥どういう事?いつも普通に笑ってるよ。』

将「‥‥だっていつも目が笑ってないよ。無理して笑ってるみたい。」

‥‥ちゃんと笑えてなかった?

そんな事はない。いつも笑顔で心の底から笑っているように見せてた‥はず‥‥

‥‥大丈夫。ちゃんと返せばいい。

『‥‥ふふっ無理したことなんてないよ。』

将「‥‥‥でも「あっ!A姉ちゃーん」‥?」

『理人!相変わらず元気だね。田島くん、この子は私の家の隣に住んでる子で理人っていうの。」

将「へぇ、そうなんだ。」

『うん。‥田島くん家も近いしもういいよ。ありがとうね。』

将「‥‥そっかぁ。じゃあまた学校で会おうねぇ。」

『うん。ばいばい。』

田島くんに手を振って歩き出す。

理「‥‥A姉ちゃん。見事にいい子だったね。」

『‥そう。そう見えたなら別にいい。』

この子は隣の家に住む池崎理人。

中学生で中学生とは思えないほどの容姿と身長を持っていて‥‥‥

‥私の秘密を知る数少ない人物でもある。
　