ダチュラの花 (ページ7)

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柾「じゃあそこで見ててね～。」

あぁ‥‥断っておけば良かった。

今現在、私は大勢のダンス部員の前に立たされている。

踊るのは選抜の人だけらしい。田島くんや許くんの姿もある。

由「こんなにいるんだから緊張しちゃうよね。ノリで任せちゃってごめんね‥‥」

『いえいえ‼ダンス部の踊りを見せてもらえるなんて光栄ですよ～‼』

西「始めるよー」

ダンス部の人が踊る体勢に入ったため私も彼らの方を見る。

音楽が入った瞬間空気が変わった。

ダンスを踊る人全員とてつもないオーラが纏っている。

群を抜いていたのはセンターの木村先輩。

それと‥田島くんだ。

西先輩と許くんもすごいオーラを纏っている。

だけど何故か2人は別格だった。

木村先輩の繊細なダンス。

指の先まで芯が通っているかのように体を踊らせている。

だけど私が視線を奪われたのは田島くんだった。

いつものホワホワしてたオーラは微塵も感じられない。

表現力豊かな引き込まれるダンス。

ただただ凄かった。

柾「はぁはぁ‥‥‥どうだった⁇」

『あ‥えっと‥皆さん凄かったです‼なんか視線が奪われるというか‥迫力が凄くて‥‥とにかく凄かったです‼』

西「おぉありがと笑笑」

京「てか、小鳥遊先輩外暗くなってきてますよ?大丈夫なんですか?」

許「本当だ。外暗くなっきてるね‥」

『あ‥‥そろそろ帰らなくちゃ。』

‥うちは門限は特にないけど遅く帰ったらお母さんが面倒くさい。

　
西「俺らも部活終わりの時間だな。」

柾「よし。今日はもうこれで解散ー!」

『では、私はこれで‥』

由「え、こんな暗い中1人で帰るの⁇危ないよ‥‥誰か一緒に帰らせよ‼」

『いや‼ダメですって‥迷惑ですし‥‥』

西「まぁ暗くなってきてるなか女子を1人で帰らせるのも危ないしな‥‥」

柾「まぁ‥‥そうだよね‥‥危ないよね～‥」

‥‥ダンス部は人の話を聞かない人が多い気がする‥‥

西「じゃあたじと一緒に帰れば⁇2人同じクラスでしょ⁇」

‥‥は?

『悪いですって!私、駅の方の方向ですし‥‥」

西「たじと方向一緒じゃん。え、たじは一緒に帰っていいっしょ⁇」

‥‥話を聞かない筆頭だな。この先輩は。

『いや‥悪いですよ‥‥』

将「‥‥確かに危ないし一緒に帰ろ。良いよね⁇」

何故か断れないようなトーンなんだけど‥‥はぁ‥‥

『‥‥‥田島くんが良いならお願いします‥』