ダチュラの花 (ページ4)

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先生「じゃあ今日は自己紹介してみようか。」

新学期恒例の自己紹介タイム。これが一番嫌いだ。

自分自身に興味がないのに自分の良いところを無理矢理探さなければいけない。

名前順なので私の番はもうちょっとだ。

‥‥何言おう。

先生「次、小鳥遊の番だな。」

『‥小鳥遊Aと言います‼一年間の間、これからよろしくお願いします。』

‥‥これでいいか。

「さすが小鳥遊さんだね～‥」

「うん。さすが学年トップって感じ‥！」

印象は良さそう。ここで良くしておいた方がいいのよね‥。

先生「じゃ、次は田島な。」

皆の特に女子の視線が田島くんに集まる。

‥‥‥すごい人気。

将「えっと～‥田島将吾です。ダンス部に入ってます。よろしくお願いしまぁす。」

やっぱりどこかふわふわした喋り方。

スタイル良いし顔も良いからギャップみたいなやつで人気がでるんだろうな‥‥

そんなこんなで自己紹介が終わり休み時間になる。

「小鳥遊さんっ‼」

『ん?どうしたの??』

「あの、分からなくて教えてほしいことがあって‥」

この時期で分からないことといえば1年の勉強か‥

1年の勉強は一通り頭の中に入ってるしいけるか‥‥

『いいよ!どこが分からないの⁇』

「えっとね‥‥‥」

『あぁ。ここはね‥‥‥」

よく分からないけど教えてるうちに人が集まってくる。

‥‥そんなに分からないところなの?

「分かりやすかった‼ありがとう小鳥遊さん‼」

『ふふっお役に立てて何よりだよ。』

「小鳥遊さんと同じクラスになれてよかった～‼」

「また教えてくれるかな‥‥⁇」

『うん。いいよ～。』

やだ。本当は面倒くさい。

『はぁ‥‥‥めんどくさ(ﾎﾞｿｯ』

将「ん?」

やばっ‥‥聞かれた‥‥⁇

『田島くん。どうかした?」

将「小鳥遊さん。なんか言ったぁ⁇」

『‥ううん。何も言ってないよ。』

将「‥そっかぁ。ごめんねぇ。」

そう言ってニコッと笑う田島くん。

普通の時ならかわいい笑みに見えたかもしれない。

ただ今の私にはその笑みが全てを悟ってそうで好意的には見えなかった。