ダチュラの花 (ページ22)

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由羅「あ!!Aちゃん!!体調、大丈夫??」

『先輩。はい、大丈夫です。ご迷惑をおかけしてすいませんでした。』

由羅「全然大丈夫だよ!!そろそろ帰る時間だから準備しよ!!」

…あぁ。もうそんな時間…。

私が練習から離脱してから1時間くらい経っていた。

由羅「そっちにたじが行ったはずだけど大丈夫だった?」

『はい。大丈夫でしたよ。』

…将吾くんに迷惑かけちゃったな。

練習を離脱させただけじゃなくて私の八つ当たりを食らっちゃったりして……

ﾎﾞｰｯと考えながら練習場を後にして電車へと乗り込む。

どうしてあんなこと言っちゃったんだろ。

今までずっと封じ込めてたはずなのに。

なんで。なんで。なんで。なんで。

「次は神宮駅。神宮駅。」

…あ。降りなきゃ。

神宮駅で降りたのは木村先輩と西先輩と由羅先輩、許くんとあとは……

『…将吾くん(ﾎﾞｿｯ』

由羅「Aちゃん、なんか言った?」

『いいえ。何も言ってませんよ?』

将吾「…Aちゃん。」

『………将吾くん。』

将吾「さっきはごめんね。」

『何言ってるの。私の方が悪いん……』

将吾「…Aちゃん?」

なんでここにいるの。あなたが。

どうして誤魔化したはずなのに。

『……お母さん。』

母「…A。あなた、どういう事なの?私に嘘をつくなんて。」

そこに立っていたお母さんは怒っていた。

……お父さんが家を出ていった時のように。

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