君は友達 p1kt ページ7
キーンコーンカーンコーン
夏休みが終わり、9月のスタートを告げるチャイムが鳴る。
そんな中、私の生活は大きく変わった。
ない。教科書が無いのだ。
そうか。イタズラ好きのあの子だろうか。
『○○ちゃんー。また、私の教科書隠したのー？』
｢.........｣
『○○ちゃん、聞いてる？授業始まっちゃうんだけど。』
｢.............どっかに隠しちゃった。何処だっけ？忘れちゃった！ごめーん！｣
は？
○○ちゃんの周りにいた子達がクスクスと笑う。
どういうことか分からない。
まぁいいや。××に見せてもらお。
『××！準備出来た？早く行こー！』
｢..........｣
私の顔を見ながら××は教科書とノートを抱えて、次の教室に向かっていった。
え？何なの。コレ。
私はその日、訳が分からなくて意識朦朧としたままその日を終えた。
次の日
｢Aちゃんとは関わちゃっちゃいけないよ。｣
｢どうして？｣
｢隣のクラスの＊＊ちゃんを虐めたらしい。｣
｢あの学年でも人気な＊＊ちゃんを！？｣
何それ。
次の日
『あ、ねぇ。次の......』
｢話聞かない方がいいよ。何されるか分かんないんだもん。｣
.......どうして？
『ねぇ、何が？』
｢何がって、しらばっくれるつもり？｣
真面目に分からない。何かした記憶もない。
｢最初は噂だったけど、本人から聞いちゃったしね。Aちゃんに虐められたって。｣
な、んで。
『そ、そんなの知らないよ。その子誰？私知らない。』
｢とにかく。もう関わらないで。××さんにも関わらないであげて。友達だったんなら。｣
ドンッと突き放されたような気分になった。
友達だった？何それ、何それ。
貴方たちの方が、虐めて.........
そうか。もう私に居場所は無くなったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さとう | 作成日時：2021年10月9日 9時
