続き ページ6
｢星綺麗やな。こんな綺麗に見える場所、よく知っとったな。誘ってくれてありがと。｣
『いえいえ！私も、トントンさんと見られて、嬉しいです。』
｢なんで、Aは俺のこと誘ってくれたん？Aなら、また男できてそうなのに。｣
『ちょっ！その言い方は酷くないですか！？...トントンさんのことを誘ったのは、』
もう、この際言ってしまおうか。
好きだって。楽になれるから。
トントンさんが私の事好きじゃなくて、あの人を私以外の誰かを見てるなんて知ってるけど。それでも！！
『.........っき....だから......でっ.....』
｢........え？｣
『トントンさんの事が、好きだからです！！！』
・・・
｢俺のこと、好き？え、......マジか。｣
もしかしたらって。
言ってよ。
好きって。俺も好きって。言って。
少し沈黙が続き、トントンさんが言う。
｢すんごい、嬉しい。後輩のAから、それに俺が好かれるなんて普通に少ない事だから。でも。｣
すまん。
その言葉だけが頭を駆け巡る。
やっぱり直接言われると心にくるなぁ。と思う。
｢俺もな、好きな人がおる。やから、ごめんな。A。傷つけてごめん。｣
『......い....え、私の一方的な思いでしたから！伝えられて良かったです。もう、心残りは......』
ここはどこ。
夢？
そっか。やっぱ夢か。
私は、伝えられたんじゃない。ただの夢だったんだ。.......夢の中でくらい願い叶えさせてよ。神様。
星が流れた。
もう少しだけ、この夢に浸らせて。
分かっても眼は閉じたままで。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
見て下さりありがとうございました。
今回も予定通りtwinkle night という曲を使わせてもらいました。
数日更新が無くなってしまい申し訳ないです。
私、学生で平日だと忙しくて。更新はさせてもらうと思いますが、休日にババババーンッって更新させていただくつもりなので、これからも見ていただけると嬉しいです。
以上、さとうでした。
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作者名：さとう | 作成日時：2021年10月9日 9時
