赤のパーカー、前髪長め。【渋】

♯ 寝てたくせに ♯ ページ6

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(( 4時間目、家庭科 ))





ふぁ〜あぁ、眠たぁ…



家庭科の先生、話長過ぎるんだよね…



隣の渋谷くんは、もちろん爆睡で、



かわいい顔で寝とります。←





先生「………にはどういうものがあるか、出席番号28番、答えて」





28番…



私じゃないですか！





「はい…」ガタッ


先生「答えて、」


「え〜っと…」





どうしよう、全然話きいてなかった…



私にとっては、授業より渋谷くんの方が大事だから。←





渋「………ぉい、」クイッ


「ぇ？」


渋「………。」トントン





私の制服の袖をクイッと引っ張る渋谷くん。



なんかもうかわいすぎて、もだもだしてたら



シャーペンの先で教科書トントンってして



答え、教えてくれた。





「……です。」


先生「そうね、正解！…では次は＿＿」





席について、渋谷くんの方を見る。



でも、さっきのことが嘘のように、また爆睡してたから



ありがと、ってボソッと言ったら



私のことチラッて見て、



渋「…ぇえよ、」



なんて低い声で呟いて、ふにゃぁって笑う。



…反則だとは、思いませんか？///





「授業、きいてたんだね、寝てるのに」


渋「…せんせ、声でかいもん。」


「そっか、」


渋「…ちゃんと授業ききぃや？」





そんないたずらっ子のような目で見られたら



…直視できないです。///





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