ぷろろーぐ ページ1
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初恋とは
その人にとっての初めての恋の事である。
まさに読んで字の通りな訳なのだが。
「俺の初恋は二度目だ」
「言ってる意味がわからないんですけど」
「正確に言えば、お前に二度初めて恋に落ちた」
「余計意味わかんない」
「愛してる」
「どっかに行け」
「俺のこの愛を受け止めてくれ」
「引き取れる許容量が私の場合少ないんで無理ですね。家族と友人だけでめいっぱいです」
「ほう、なら俺はその友人枠に入ってるんだな」
「入ってないわ」
目の前にいる彼は初恋が二度目だと言い張るのだ。
言ってる意味が全くわからん。
しかも彼、会ってまだ三度目だ。これでこんな事を言ってくるなんて。
不審者にも程がある。
「兎に角、私と関わらないでください。三日月さん」
「初めて名を呼んでくれたな。嬉しいぞ」
「会話になってません、さっきから」
「籍を入れるか」
「やめろ、話を聞け」
ああ、誰か。
頼むから、この人の取扱説明書を私にください。
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名もない茶葉(プロフ) - みなつきさん» 好みと言って頂き嬉しい限りです!更新頑張ります、コメントありがとうございました* (2018年6月8日 17時) (レス) id: f4334200be (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - 初コメ失礼しますー!いつも楽しみに拝見させていただいてます♪とても私好みの作品で更新がいつも楽しみです!これからも頑張ってください〜! (2018年6月7日 21時) (レス) id: 3e3a2fbf1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名もない茶葉 | 作成日時:2018年5月22日 1時