×10 ページ49
.
「次翔也の得意なステージやで」と画面を指差す汐恩に翔也がパッと椅子から立ち上がる。
翔也「さて木全の本気を見せてあげましょう…ビシバシ行きますよぉ」
碧海「お、翔也が動き出したで」
一成「翔也くんここまじで上手いからな〜」
『碧海も豆ちゃんも祥生も頑張れー』
祥生「うわ、俺ここ苦手やねんけど……汐恩代わってやぁ」
さっきまで翔也が座っていた場所にどすっと座っている汐恩は「俺は休憩や、自分でやれ大平ぁ」と手をひらひら降って笑っている。
変わらずブランケットを肩にかけたままの私を見て「寒いん？大丈夫か？」と首を傾げる汐恩。
だいぶ回復してきたけどやっぱりまだ熱はあるみたいでちょっとだけ肌寒く感じるんだよな。
『あったら安心、みたいな』
汐恩「なんやねんそれ」
『分かれよ、熱出たことないんか』
汐恩「口悪ない？」
『いつもの汐恩の真似だよ』
くしゃっと笑って「そんなん言わへんわ」と肩を揺らす汐恩の纏う雰囲気がいつもより柔らかい気がする。
いつもだったらもっと鋭いツッコミが飛んできそうだけど。
さすがに体調悪いから気遣ってくれてるのかな、ありがとうな汐恩………。
汐恩「……何拝んでんねん」
『汐恩が優しいの珍しいなって……』
汐恩「おい俺はいつでも優しいやろ」
『私には結構雑………っくしゅ！…っあ゛ー』
汐恩「おっさんみたいな声出すなよ…」
呆れた顔してるけど汐恩もいつもおっさんみたいだからね。
イスにかけていた自分のアウターをおもむろに手にした汐恩は、何を思ったのか肩にかけたブランケットを剥がしてくる。
反論する間もなく、汐恩のアウターが肩にかけられてブランケットは膝掛けとなった。
汐恩「外着なんは申し訳ないけど……こっちの方があったかいしええやろ」
『……………汐恩の匂いする』
汐恩「嫌そうに言うなや」
『別に嫌とか言ってないじゃん、汐恩の匂い好きだし』
汐恩「す、…………」
一成「汐恩くん、Aちゃんとイチャイチャしてないで交代してください」
汐恩「してへんわ！」
汐恩の背中からにゅっと顔を出した豆ちゃんが「次俺が休憩です」とこてんと首を傾げる。
小さく息をついた汐恩が「ま、それそのまま着とってええから」とゆっくり立ち上がって翔也たちの待つ『S4最強決定戦』に参加しに行った。
…………耳赤いの伝染しそうなんだけど。
豆ちゃんにバレないようにそっと髪で耳を隠した。
.
続
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てりたま。(プロフ) - みなとさん» コメントありがとうございます！作品を書いている方にそう言っていただけるのとても嬉しいです🥹🥹わーい！たくさん褒めていただいてありがとうございます！😸 ̖́- がんばりますっ✊🏻 (2022年11月15日 17時) (
レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - なあちゃんさん» ありがとうございます！頑張ります〜〜！✊🏻 (2022年11月15日 17時) (レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
みなと(プロフ) - 初めまして。通知のたびに楽しみに読ませていただいてます。今回の皆と絡みのあるお話、とても良いです！甘さばっちりです♡これからも更新楽しみにしています🥺 (2022年11月14日 23時) (レス) @page49 id: 0e21930147 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃん(プロフ) - てりたま。さん» ゆっくりてりたまさんのペースで大丈夫ですよー☺️💓楽しみにしてます💕 (2022年11月12日 10時) (レス) id: 017ea0e725 (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - なあちゃんさん» コメントありがとうございます！あ〜〜〜嬉しいです😭😭そのお言葉が更新の励みになります…🥹まだまだ亀更新は続きますが楽しんでもらえたら嬉しいですっ😚 (2022年11月10日 4時) (レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てりたま。 | 作成日時：2022年4月17日 0時
