×3 ページ37
.
拓実side
.
ニコニコしているというよりは眠たそうな目のAちゃんが心配になって「もう飲むのやめとき？」と顔を覗き込む。
「これで最後にします」と言ってグラスに口をつけるAちゃん。
拓実「あかん、もう終わり」
『んー、酔ってはないんですけど……』
拓実「十分酔っとるで」
『いやぁ、実は今日あんま寝てないんですよねぇ』
「でもやっぱみんなが行くって聞いたら行きたくて、」と言ってふにゃりと笑った彼女が「来たら楽しくて結局飲んじゃいました」と続ける。
そういう後先考えないところは年相応というか、もう22やろというか。
Aちゃんが楽しそうだからいいか、とはならへんねん。
純喜くんが頼んでまだ手をつけていないコーラに手を伸ばして、Aちゃんに渡した。
拓実「ほら、これ飲んで」
『ん、ありがとうございます』
純喜「拓実ぃ！お前もこっち来いやぁ！」
瑠姫「さっきからずっとA独り占めしてるけど」
一成「二人ともこっちで飲みましょーよ」
拓実「あかん、これ以上Aちゃんに飲ませんといて」
「Aコーラ飲んでるん？珍し」と戻ってきた汐恩がAちゃんの顔を見て固まる。
あ、そうか、酔ったとこ見たことないって言うとったもんな。
んふふ、と笑って「純喜くんのコーラ、拓実くんが勝手に取ったの」と汐恩にコーラを見せつけている。
碧海と翔也が反対側の席から「A酔っとるん？」「わー、初めて見たかも」と話している声が聞こえてくる。
汐恩「………おん、そーやな、コーラ飲んどき」
瑠姫「汐恩やられてるやん」
一成「ふわふわしてるAちゃん初めて見ました」
純喜「飲むでA〜！」
『いいけど純喜くん弱いじゃないですか』
拓実「もうあかんって！」
店を出る足取りも確かだったし、自分でタクシーを呼んで「じゃ、帰りまーす」と笑って乗り込んだAちゃんを心配しつつも、俺たちも宿舎に帰った。
翌日。
『おはようございまーす！』
拓実「おはよ、めちゃくちゃ元気やな……」
『たくさん寝れたので！』
拓実「なら良かったけど…昨日のこと覚えてるん？」
『覚えてますよ！だって眠たかっただけですもん………え？何もしてないですよね？』
きょとんとした顔で言うマネージャーに「寝てない日は男がおる飲み会とか行ったらあかんで？」と言ってため息をついた。
.
.
.
酔っ払いと心配性のお兄ちゃん
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てりたま。(プロフ) - みなとさん» コメントありがとうございます！作品を書いている方にそう言っていただけるのとても嬉しいです🥹🥹わーい！たくさん褒めていただいてありがとうございます！😸 ̖́- がんばりますっ✊🏻 (2022年11月15日 17時) (
レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - なあちゃんさん» ありがとうございます！頑張ります〜〜！✊🏻 (2022年11月15日 17時) (レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
みなと(プロフ) - 初めまして。通知のたびに楽しみに読ませていただいてます。今回の皆と絡みのあるお話、とても良いです！甘さばっちりです♡これからも更新楽しみにしています🥺 (2022年11月14日 23時) (レス) @page49 id: 0e21930147 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃん(プロフ) - てりたま。さん» ゆっくりてりたまさんのペースで大丈夫ですよー☺️💓楽しみにしてます💕 (2022年11月12日 10時) (レス) id: 017ea0e725 (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - なあちゃんさん» コメントありがとうございます！あ〜〜〜嬉しいです😭😭そのお言葉が更新の励みになります…🥹まだまだ亀更新は続きますが楽しんでもらえたら嬉しいですっ😚 (2022年11月10日 4時) (レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てりたま。 | 作成日時：2022年4月17日 0時
