アイドルとファンとマネージャーと ページ17
.
瑠姫side
.
KCONを最終日まで終えてバスに乗り込めば、助手席のAがひょこっと顔を出した。
即座に翔也が「あー！A！この2日間どこ行ってたの！！」と大声を出す。
翔也、ここバスの中だよ。純喜より声でかい。
『どこ行ってたのって何よ、みんなに関わらない裏で仕事してたんだけど』
蓮「俺リハの時1回走り回ってるAちゃん見たけどね」
拓実「ほんまっすか？全然知らんかった…」
奨「Aちゃんもお疲れ様」
『ありがとうございます、じゃあさっさと座ってください、ナオトさん来ちゃう』
シートベルトを締めながら言うAにようやく全員乗り込んでちゃんと座った。
俺は助手席に座るAの後ろに一人で座る。
「ねえ、」と前を覗き込むと、ナオトさんに連絡していたAがぱっと振り返った。
目と鼻の先にあったAの顔が一瞬で大袈裟に背けられる。
『っ…びっくりしたあ…近いです瑠姫くん！』
瑠姫「そんな勢いよく振り返ると思わないじゃん」
純喜「瑠姫！！Aに何しとんねん！！！」
拓実「うるさっ、ちょ、純喜くんうるさなるから瑠姫くん変なことせんといてください」
翔也「僕も前行きたぁい」
景瑚「俺寝たいから行っていいよ」
後ろから聞こえる不平不満に、前を向いたまま べ、と小さく舌を出す。
拓実もAのことになると口うるさいんだから。
もう一度身を乗り出して「ねえ、俺たちのステージ見てた？」と聞くと、すでに後ろを向いていたAの頬が緩む。
「はいっ」と元気に返ってきた声に、俺の口角も上がる。
『昨日も今日もカンペキなパフォーマンスでしたよ』
瑠姫「完璧？Aは俺らに甘いな〜」
『瑠姫くんを甘やかす奨くんほどじゃないですけどね』
瑠姫「似たようなモンでしょ、何が一番良かった？マネージャー」
『マネージャーはやっぱり僕らの季節ですかねえ』
初パフォーマンスとか初披露の曲が挙がるかと思ったら、そうではないらしい。
「ほう？」と首を傾げているとナオトさんがちょうどやって来た。
一旦座り直すと「出発するよ〜」と言われて「「はーい」」とみんなで返事をする。
車が動き出してまたAに「何でそう思ったの？」と身を乗り出すと、ナオトさんに「こら瑠姫、シートベルト」と怒られた。
一応してるんだけどな、とかクソガキなことを思いつつ「はあい」と返事をして座って、助手席に座るAの真面目な横顔を見つめた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てりたま。(プロフ) - みなとさん» コメントありがとうございます！作品を書いている方にそう言っていただけるのとても嬉しいです🥹🥹わーい！たくさん褒めていただいてありがとうございます！😸 ̖́- がんばりますっ✊🏻 (2022年11月15日 17時) (
レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - なあちゃんさん» ありがとうございます！頑張ります〜〜！✊🏻 (2022年11月15日 17時) (レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
みなと(プロフ) - 初めまして。通知のたびに楽しみに読ませていただいてます。今回の皆と絡みのあるお話、とても良いです！甘さばっちりです♡これからも更新楽しみにしています🥺 (2022年11月14日 23時) (レス) @page49 id: 0e21930147 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃん(プロフ) - てりたま。さん» ゆっくりてりたまさんのペースで大丈夫ですよー☺️💓楽しみにしてます💕 (2022年11月12日 10時) (レス) id: 017ea0e725 (このIDを非表示/違反報告)
てりたま。(プロフ) - なあちゃんさん» コメントありがとうございます！あ〜〜〜嬉しいです😭😭そのお言葉が更新の励みになります…🥹まだまだ亀更新は続きますが楽しんでもらえたら嬉しいですっ😚 (2022年11月10日 4時) (レス) id: b911cab209 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てりたま。 | 作成日時：2022年4月17日 0時
