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「ぬわぁあああ！！くっそーっ！あんのドS執事め…ッ！普通、こんな事させるか！？2日も意識飛ばしてた奴に……！！」
地獄再到来ということで、僕は現在、ドS執事である狼に、あることを命じられた。
最初、話を聞いた時は、平気そうだなぁ、って軽く考えてたけれど、いざ、そうなるとあいつの性格、癖ありすぎじゃね？っていうくらいおかしい。
だってさぁ…。
収容所中の廊下を雑巾がけで往復する、までは良かった。それだけなら僕も簡単だなって思ってた。なのに…。
「聞いてたのと、違うんだけどッ！？」
実際、やるって時になって、あのクソドS執事が、収容所内にあの狂犬を入れ込んだ。
狂犬たちは、暴れることが大好きだから、僕を目の敵にすると、すぐさま飛びつくように追いかけてきた。
必死に、逃げ回りながら、雑巾掛けを行う僕。多分、周りから見たら、相当、滑稽な格好になっていると思う。
「てか、これ、いつが終わりなんだ…？」
不意に嫌な予感がして、二階の方で柵に頬杖をつきながら、狂犬に追いかけ回されている僕を見下ろす狼に聞いてみた。
「もちろん、狂犬たちが、疲れるまでだ。」
あいつ、ドSを通り越して、悪魔にでもなったのか？
それとも単に、頭がおかしくなった、とか？
楽しそうに笑う狼を見て、僕は、何故だか真剣に考え込んでしまった。
けれど、足は止められない。後ろからは、狂犬が足跡をつけながら、追いかけてくる。
それを拭かなきゃいけないから、現在、ぐるぐる収容所内を回っている。
収容所内に僕の叫び声が、止めどなく響いていたのは、言うまでもない事実だ。
ーーーーーー
「はぁ…。死ぬかと思った。乙女ゲームにあんなキャラがいたら、攻略しようとする奴いんのか…？」
そうボヤいて、ミルクティーを飲む。キンキンに冷えていた液体が、喉を通る。身体中、汗で汚れ、熱を持っていたのか、すごく美味しく感じた。
「攻略してくださると、嬉しいですねぇ。」
急に背後から、聞き慣れすぎた声が聞こえた。いきなりのことに、思わず、肩を揺らしてしまった。
「ろ、狼…！」
名前を呼んだ瞬間、ものすごい力で両頬を掴まれた。地味に痛い。
「なにしゅるんだー！」
そう抗議すれば、狼は、ドスの効いた声で、僕に言った。
「お前、仕事が終わったって、ホッとしてるようだが、お前の本職は、監視役だろ。今、湊が代わりにやってるから、さっさと行け。」
そこで僕は、気づく。自分の仕事である監視役のことを。
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枯羽(プロフ) - ゆきさん» 良かったです！続編に行ったのでぜひ読んで見てください。リクエスト下さってありがとうございました！ゆきさんのおかげで、楽しく番外編を書くことができました。 (2018年3月19日 0時) (
レス) id: 4774db47d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 楽しめました！ありがとうございます笑更新楽しみに待ってます！リクエストに答えていただいて本当にありがとう (2018年3月18日 22時) (レス) id: 2de872441c (このIDを非表示/違反報告)
枯羽(プロフ) - ゆきさん» ど、どうだったでしょうか？恋愛系は、難しかったです…。うまく書けていないかもですが、楽しんでいただけたら、何よりです。 (2018年3月18日 22時) (レス) id: 4774db47d0 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 枯羽さん» そうなんですね！楽しみにしています！ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
枯羽(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» その謎は、続編にて解き明かそうと思います！ (2018年3月17日 16時) (レス) id: 4774db47d0 (このIDを非表示/違反報告)
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