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「__!_い!…_…おい!起きろ!」
辰馬「うおっ!?」
大きな怒鳴り声とゲンコツに起こされた男は頭を抑えて顔を上げた
陸奥「仕事中に居眠りか。いい度胸じゃのぅ」
辰馬「す、すまん陸奥!ちくと休憩しようと思ったら寝てしまったぜよ!」
男がサングラスをかけ直し、慌てて言い訳を考えると陸奥は呆れたような顔のまま目の前の机に1枚の紙を置いた
陸奥「実は、こんな依頼が来てのぅ、」
辰馬「依頼?珍しいのぅ...どんな依頼じゃ?」
陸奥「吉原にAと言う
辰馬「A?」
その名前を聞いて坂本は首を傾げた
陸奥「どうした?」
辰馬「いや、同じ名前の知り合いがおってのぅ」
陸奥「...で、その女子を買って、吉原から逃がしてやってほしいと。依頼主はわしの古い知り合いじゃ。代金はもう受け取っている。」
辰馬「吉原...か」
陸奥「頭、これは「人身売買」
辰馬「じゃろ?」
陸奥「...あぁ」
表情一つ変えずに言う陸奥の言葉を坂本は遮った
そして、何かを決心したようにまた明るい表情に戻った
辰馬「もちろん受けるぜよ!たとえ人身売買だろうと、それで一人の女子の笑顔を見れるならなんでも受ける!それがわしのやりかたぜよ!」
今まで無表情だった陸奥が少し微笑んだ
陸奥「そうじゃのぅ。それじゃ、早速吉原に行ってAに会ってきてくれんか?」
辰馬「任せちょき!女子を口説くのは得意分野じゃき!」
坂本は張り切って吉原に向かっていった
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作者名:カイリ | 作成日時:2018年8月10日 16時